12/21(木) green drinks Shibuya「ご近所づきあい2.0」を考える

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おいしい”食べる”をデザインするワークショップを通して、自分の食を取り巻く環境を見つめてみよう!

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人が生きていく上で欠かすことができないものの1つが食事。通常、人は一日三回食事を摂ります。これは一年で1095回もの回数食事をしていることになります。一つ一つの食事はついつい軽く見られがちになってしまいますが、先日greenz.jpでご紹介した「いただきますの日プロジェクト」でも大切にされているように、食事をするという行為は「いのち」「労働」「周囲の人々」など様々な要素のおかげで成り立っているもの。

その食事について真剣に考え、質を向上させていくことが、生活全体の質を上げていくためには大切なことなのではないでしょうか。学生のころなどはお金がないことも多く、食費を削ってしまいがち。そんな学生の人たち向けに、おいしい”食べる”とはなんなのかを考えるワークショップが開催されます。

おいしい”食べる”をデザインする

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おいしい”食べる”をデザインする」ワークショップは、有機野菜、無添加食材等の会員制宅配サービスを提供する「らでぃっしゅぼーや」が、大学生の「食」についてあらためて考え直す機会を提供し、食生活を豊かにしていくためのワークショッププロジェクトです。

このワークショップのファシリテーターを務めるのは、大学生向けの「Ba Design Workshop」を継続的に開催され、先日、ワークショップの方法論に関する記事がgreenz.jpに掲載されて、大きな反響を読んだ安斎勇樹さん。

研究者と企業をつなぎ、社会科学系の産学連携をコーディネートしている株式会社ビジネスリサーチラボの働きにより、今回の研究者と企業のマッチングが実現しました。今回、ワークショップを開催するにあたって、ファシリテーターの安斎さんと、らでぃっしゅぼーやの金丸美紀子さんにお話を伺いました。

食をめぐる多様な価値観

Q. 今回のワークショップのきっかけはどういったものなのでしょうか。

安斎さん これにはなかなか面白いエピソードがあります。あるとき、ぼくが大学生たちに「今月食べた食事で、最高だったものと最悪だったものって何?」とふと質問してみたときのことです。ある女子学生は「あるイベントでみんなと一緒に食べた手作りのおにぎりが最高でした」と答え、ある男子学生は「移動中に慌てて食べたコンビニおにぎりが最悪だった」と答えてくれました。

そのとき、一言に「食」といっても、それを考えるときの判断軸は味とか値段だけにとどまらず、多様な価値観が取り巻いていて、文脈によって意味は変わってくるんだなぁと。

ただ、大学生たちは時間やお金がなかったりして、日々の食事をなんとなく済ませてしまっていることが多いですよね。けれども、お金がなくても、「食」をもっと豊かにすることはできるよねって思ったんです。自分の「食」について見つめ直し、もっとそれを豊かに出来ないかどうか、一緒に考えていく時間を作りたい、そんな部分でらでぃっしゅぼーやの担当者の方と共感し、今回のワークショップを開催することになりました。

「食」への問題意識

らでぃっしゅぼーや

らでぃっしゅぼーや

Q. 食に対して、どのような問題意識を持たれているのでしょうか。
 
金丸さん 「食」とは単に空腹を満たし必要な栄養素を摂ることだけが目的ではなく、様々な価値を提供するものです。「美容と健康の源」「家族や友人とのコミュニケーションの場」「趣味やストレスの発散、楽しみ」など。

しかし一方で、現代人は日々忙しい生活を送る中で毎日の「食」の大切さを忘れがちなのではないでしょうか。ライフスタイルの変化による孤食の増加や過度なダイエットによる食事制限、不規則な食生活や偏った食事、肥満や生活習慣病の増加。そして、近年あった食品の偽装問題や原発事故による食の安全・安心志向の変化など。様々な食の問題が取り上げられる中、断片的な情報に左右され「食本来の価値」を考える機会が不足しているように感じます。

私達は、食への意識を高め、一人ひとりが「食」に対する知識と「食」を自ら選択する力を身につけていくことが、豊かな食生活、ひいては豊かな人間性を育むことに繋がっていくのではないかと考えています。

ワークショップという方法論で「食」の本質にせまる

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Q.  食というテーマに対して、ワークショップという手法を通じてどのようにアプローチされるのでしょうか。

安斎さん 僕は「食の専門家」でありません。そのため「食」というテーマについて、学生に教えられることはありませんが、ワークショップの研究者として、あるテーマについて深く考え、新しい発見をする場をデザインすることができます。

ワークショップは学びと創造を同時に生み出すことができる方法です。今回の場が、学生にとっては食について考え学ぶ機会になると同時に、「食を豊かにするビジネスのアイデア」が創発する機会になれば、ここから社会をよくする何かアクションが生み出せるかもしれない、そう考えています。

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生きていく上で欠かすことができない食事。その食事はいくつもの角度から考えることができるものだと思います。よりより食事の仕方、もっと美味しく食事ができるようにするにはどんな方法があるのか、考えてみたいという学生の方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。日常の食事に対する姿勢が変化するかもしれませんよ!

大学生・大学院生向けワークショップ「おいしい”食べる”をデザインする」

みなさんにとって、「おいしい食事」とはどのようなものでしょうか?良質の素材を、腕の良いシェフが調理した料理でしょうか。それとも、気心の知れた友人と、お酒を酌み交わしながら食べる食事でしょうか。あるいは、実家で食べる母親の手料理でしょうか。人によっては「たまに食べるジャンクフードが無ければ生きていけない!」という方もいるかもしれません。

“食べる”という行為が持つ意味は、”食べる”を取り巻くさまざまな文脈の中で決まるものであり、味や素材の良し悪しだけにはとどまりません。今回のワークショップでは、大学生の食生活を様々な角度から分析し、”食べる”について理解を深め、さらには「デザイン」の考え方について学びながら、新しい食生活を提案するビジネスの構想を企画することを試みます。

食べることが好きで毎日の食事をもっと楽しみたい方から、デザインの手法に関心ある方、食にまつわるビジネスに関心のある方まで、ご関心のある方は是非お気軽にご参加ください。おいしいおやつと飲み物を用意して皆様のご参加をお待ちしております。

企画・ファシリテーター:安斎勇樹 YukiAnzai
1985年生まれ。東京都出身。私立武蔵高校、東京大学工学部卒業。現在、東京大学大学院 学際情報学府 山内研究室(学習環境デザイン論)在籍。実践活動と連携しながら創造性を引き出すワークショップデザインについて研究している。共著『ワークショップデザイン論–創ることで学ぶ』を2013年3月に出版予定。

日時:2012年11月20日(火)13時~17時(12時45分開場)
場所:らでぃっしゅぼーや株式会社
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル 16階 [地図]
京王新線「初台駅」東口(徒歩1分)
定員:15名 ※定員を超えた場合は抽選の上、11月13日までにご連絡します。
参加費:無料
参加方法:下記フォームからお申し込み下さい。(※大学生・大学院生のみ)
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=150092
抽選の上、11月13日までに参加の可否をご連絡させていただきます

【参加にあたってのご注意】
1. 本ワークショップの参加者は「大学生」「大学院生」に限ります。
2. 本ワークショップの様子は写真で記録させて頂きます。写真はブログ等でワークショップレポートとして掲載する場合があります。

協力:学生団体Change it!(福田葉一・加藤郁佳)
協賛:らでぃっしゅぼーや株式会社
主催:株式会社ビジネスリサーチラボ