「ぎゅぅー♡」とされるのは気持ちいいですよね!
ハグの効能には深いものがあります。そこで、子どもの背中を後押しするハイテク&優しさ溢れるアイデアウェアのご紹介。5月に、自閉症スペクトラム障害(ASD)を抱える子どもたち向けの商品を考案するハイテクデザインコンテスト”Autism Connects”が第1回の開催を終えました。
そのなかで6位入賞したのがこちらのウェア。空気でふくらませて「ぎゅぅー♡」とされちゃうベストです。
ASDを抱える子どもたちは、症状は人によって様々ですが、対人関係を結ぶのが苦手である場合が多いそうです。
しかし、そうでない子どもたちにとっては、ASDの子どもたちの思考・行動はまったく理解しにくいものであるため、ASDの子どもたちは孤立してしまうこともあります。そのまま何もしないままでは、子どもたちは社会の一員として必要な能力を発達させることができなくなってしまいます。
そこで、この間の溝を埋め、ASDの子どもたちのコミュニケーションスキル発達の手助けとなるデザインを考えよう!という趣旨で学生を対象に呼びかけられました。
このベアハグベストは、ASDにスキンシップが有効であることに着目してできたもの。空気を入れてふくらませることで、肩からだけでなく、胴体全体に適度な圧力を加え、実際に抱きしめられているのと同じような安心感を得られるというものです。
スキンシップは、幼児期にはとくに重要な意味を持っていますが、それは、この時期にスキンシップをとることで『安心という心の基盤を獲得するため。情緒の安定を得ることで、ASDに対して以下のような効果が期待できるそうです。
- 睡眠トラブルの軽減
- 注意力の増加
- 自傷行為の軽減
- けいれん発作の軽減
- 触角刺激に慣れる
そして安心することができれば、やるべきことに集中したり、コミュニケーションがスムーズにとれるようになるというのです。
でもこれはASDに関わらず、ごく一般的な子どもも同じ!とかく忙しい時代のわたしたちですが、いつまでも”ふれあい”のコミュニケーションを大事にしていきたいですね!
“子ども”に対するアクションについて調べてみよう。