1987年からスタートし、毎年3月に米テキサス州オースティンで開催されている国際カンファレンス「SXSW(South by Southwest Conferences and Festivals)」。昨年、greenz.jpの記事でもご紹介しましたが、皆さん、ご記憶でしょうか?いよいよ25回目という節目を迎えるこの恒例カンファレンスが、「SXSW2011」として、2010年3月11日~20日に開催されます。そこで、こちらでは、一足お先に、注目の会議コンテンツをご紹介しましょう。
音楽業界やミュージシャンのネットワーキングの場からスタートしたSXSWは、以後、その範囲を拡大し、現在は、インタラクティブ部門・映画部門・音楽部門の3部門で構成。ステージパフォーマンスや映画上映のほか、パネルディスカッション形式やレクチャー形式など、様々なスタイルでプログラムが実施されます。また、この会議のユニークな特徴は、ユーザが会議のコンテンツ企画を投稿し、その選定にも参加するという「PanelPicker」制度。SXSWのアドバイザリーボードやスタッフのみならず、一般ユーザからの投票により、会議プログラムのコンテンツが決定するという仕組みです。
ちなみに、「SXSW2011」のインタラクティブ部門に投稿された企画数は2,434本。前回「SXSW2010」の2,299本を上回る多数のアイデアが共有されました。「SXSW2010」では、「Government 2.0」や「News 2.0」、「Socialnomics」など、ソーシャルメディアと既存の社会構造の変化をテーマにしたコンテンツがいくつかありましたが、「SXSW2011」では、さらにこのテーマを様々な角度から掘り下げたものが増加。中でも注目は、ソーシャルメディアと社会貢献との関係について採りあげているコンテンツ。ソーシャルメディアを通じた社会変革を論じる「A Conversation About Social Change Through Social Media(ソーシャルメディアによるソーシャルチェンジ)」、社会貢献活動でのソーシャルメディアの活用法をテーマとする「Building a Sustainable Movement(持続可能なムーブメントづくり)」や「Getting Advanced with Social Media for Social Good(ソーシャルグッドへのソーシャルメディアの活用)」、オンライン・オフラインでのフィランソロピーのあり方を探る「The New Citizen Philanthropy(新しい市民フィランソロピー)」などは興味深いところです。このほか、先日greenz.jp記事でも採りあげた、iPadの教育分野への応用というテーマに関しては、「The iPad Classroom」で議論されるようですよ。
来年3月の「SXSW2011」の参加を検討中の人はもちろん、そうでない人も、どんなコンテンツがリストアップしているのか、こちらのページでぜひチェックしてみてください。
「SXSW2011」のインタラクティブ部門の投稿作品について調べてみよう。