「オリックスカーシェアリング」や「トヨタカーシェアクラブ」など、大手企業も参入し、日本でも徐々に広がりつつあるカーシェアリング。greenz.jpの読者アンケートによると、「実際に使ったことがある」(5%)や「普段から使っている」(3%)はまだ少数派ながら、「興味はあるけど利用したことがない」と回答した人が52%と、カーシェアリングへの関心は高いようです。では、こんな“草の根”的アプローチのカーシェアリングはどうでしょう?
英ロンドン発のカーシェアリングウェブサイト「WhipCar」は、マイカーを貸したい「オーナー」と必要なときだけ車を使いたい「ドライバー」をつなぐオンラインプラットフォーム。オーナーにとっては、駐車場に置きっぱなしになっている自動車を有効活用できる一方、ドライバーにとっては、自動車の所有に経費をかけることなく、必要なときだけこれを利用できるというメリットがあります。
仕組みはとてもシンプル。オーナーは、自動車のナンバーや住所、電話番号、車種などの必要データを登録すればOK。ドライバーは、ピックアップ場所や利用料金、希望車種などを元に、登録データの中から自動車を選ぶことができます。
ドライバーが予約を申し込むとオーナーにメールで通知され、オーナーがこれを承認すると予約手続が完了します。利用時間は3時間から1ヶ月と、短期から長期まで自由に設定可能。たとえば、電車通勤がメインの平日に数時間貸すということも可能ですし、長期のバカンスで家を空ける間、貸し出すこともできるというわけです。
「WhipCar」は、部屋を貸したい人と旅行者のマッチングサイト「airbnb」のカーシェリング版といったところでしょうか。「WhipCar」と同様に、マイカーオーナーと利用者をマッチングさせるサービスとしては、米サンフランシスコ・ベイエリアを対象とする「Spride Share」や「citycarshare.org」などもありますが、いずれも、オーナー・利用者双方が安心して利用できる仕組みをプラットフォーム上でどう実現するか?がポイントとなるでしょう。オンラインコミュニティを活用し、人々をつなぐサービスはこれからも多種多様に増えていきそうです。