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ついに悲願のワールドカップ出場!ミラノにて野武士ジャパンが奮闘中!!

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ホームレスワールドカップ2004の日本チーム (c)HIDEAKI TAKAMATSU

ホームレスの社会復帰を目指して発行されている雑誌ビッグイシューから生まれたサッカーチーム「野武士ジャパン」が、現在ミラノで行われているホームレスワールドカップで熱い戦いを繰り広げている。


ホームレスワールドカップは、ホームレスの人のみが選手として参加できる4人制のミニサッカー世界大会。

「ホームレスがサッカーなんて何の意味があるの?」
「それより仕事した方がいいんじゃない?」

と思う方もいるだろう。この大会の意義や、野武士ジャパンが誕生した経緯については以下の2つの記事を見ていただきたい。

12月のワールドカップに向け、ホームレス日本代表が本格始動!』(2008年4月)
目指せワールドカップ!ビッグイシューから誕生したサッカーチーム「野武士ジャパン」』(2008年9月)

では今回の大会について簡単に解説しよう。
ホームレスワールドカップは今年で7回目。9月6日~13日の日程で、48ヶ国から約400人の選手がミラノ市の中心地にあるセンピオーネ公園に集結している。野武士ジャパンは、2004年の出場以来今回2回目の出場を果たした。

出場までの歩みは野武士ジャパンブログに詳しく記されているが、学生ボランティアを中心としたコーチの指導によりトレーニングや練習試合を重ね、12名の候補選手から8名が代表として出場することとなった。出場の障壁となる資金面は、就労支援の側面からの助成金や多くの賛同者からの寄付によりクリア。資金面以外にも、ボランティアから応援歌を提供されたり、おそろいのミサンガをプレゼントされたり……と、野武士ジャパンは多くの人の支えにより、ミラノへの切符を手に入れたのだ。

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学生サポーターからプレゼントされたおそろいのミサンガ

そんなサポーター達の熱い声援を胸に、ミラノに旅立った選手達。気になる現地の戦況はどうだろう。ミラノから現地レポートブログがリアルタイムで更新されているが、こちらの動画は9月6日15:25(現地時間)から行われた予選第一ステージ、野武士ジャパンVSウェールズの様子。 紺色のユニフォーム、野武士ジャパンの健闘ぶりをご覧あれ!

結果は0-14で敗北。残念な結果となってしまったが、同行している野武士ジャパンブログによると、課題となっていた得点力不足も徐々に解消され、第一ステージは1勝4敗という結果になったようだ。この後、第二ステージを戦い、1位から最下位が決定する。本選ステージ(TROPHY STAGE)では、全48チームを1~8位、9~16位……といった具合に、戦力の近い8チームずつに分かれて戦い、それぞれの優勝チームにトロフィーが与えられる。たとえ、第二ステージまでで最下位になったとしてもまだトロフィーをもらえる可能性があるというわけだ。

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日本代表チーム一同とコーチ

また、そのほかにもSpecial Awardsとしてフェアプレー賞、コーチ賞など、勝敗だけにとらわれない賞も用意されている。実際、平均年齢52.5歳で出場した2004年(今回の日本チームの平均年齢は41.6歳)には、日本の選手がフェアプレー賞に選ばれたのだ!最後まであきらめず戦い続けることができるのも、この大会の特徴といえるだろう。

そして、今年も日本チーム最年少の選手である五味川さん(22歳)がフェアプレイ個人賞(その日、最もフェアプレイだった選手を称える賞)を受賞したといううれしい情報が入ってきている。また、現地記者のレポートによると、

日本チームは大会のマスコットになり、誰しもから愛されている。日本チームが点を決めるたび、会場中から祝福されていた。

とのこと。たとえ勝敗の結果は思わしくなくとも、私たちが誇るべき日本代表選手であることは間違いないようだ。

大会は9月16日まで続く。どのような戦いぶりを見せてくれるか、そして、彼らはこの大会で何を感じ、何を得て帰国するのか……。

みんなで日本チームにエールを送ろう!