前回に引き続き、今回もグリーン電力の現在と、私たちができることを考えます。そして、この記事から考えたことを、どうぞトラックバックを使ってブログに書いてください。国や企業が先導するのを待つのではなく、私たちで考え続けていけば、「変わる力」になるかも……。
これは問題だ! な点
1 導入・拡大の費用は結局国民の負担か?
つづいて、その一方でこれは考える余地が十分にある点。来年にでも施行される電力の固定価格買取制度は、太陽光発電を導入した家庭に対し、余剰電力を今までの約2倍の価格で電力会社に買い取らせる、というお話。しかしその買い取った金額については「電気料金の値上げ」で対処するのだとか。つまり、太陽光発電の家が得をして、そうではない家が(少額ではあるが)損をする、というお話。しかも、太陽光発電を導入した家も、モトがとれるのは大体10~15年後とか。対してソーラーパネルの寿命は20~25年程度。これはおかしくないか? また、現状では、ソーラーパネルを作るときに排出されるCO2のほうが、太陽光発電によって削減できるCO2よりも多い、という話も。
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2 風力発電の害
もはや珍しいものではなくなった、風力発電の風車。すっかり「エコのシンボル」として定着していますが、実際は建設する側からすると、建設コスト高、事業リスクの高さなどが問題になっているそう。また一方、周辺住民にとっては環境破壊、低周波による身体への影響、鳥が風車に当たって死ぬ(リンク先PDF)などの要因もあるそうです。そのために、現在反対運動も起こっています。
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3 石油よりエネルギー効率のよいものはない
「掘るだけで出てくるパワフルな燃料」石油より、エネルギー的に効率のよい燃料はありません。ですから、現状のところ他のどんな自然エネルギーを駆使しても、石油よりは効率的ではないのです。ただしこれは、将来の研究により、よりよい方法が発見されるかもしれません。
おまけ:グリーン=原子力?
日本卸電力取引所がおもに会員間内(電力会社)取引している「グリーン電力」の中には「二酸化炭素を排出しない」ということで「原子力」が含まれています。これが私たちの生活にどのように関係しているかは、まだ調べきれていませんが、「グリーン=原子力」と捉えているところもあることは、覚えておいたほうがいいかも。
みなさんのご意見をお聞かせください。
まずは、筆者の視点としてグリーン電力の現状をまとめてみました。世の中にはさまざまな視点があり、ここに書いたことも反対の見解もあると思います。どうぞ、みなさんが考える「グリーン電力」そして、グリーン電力を使った未来について、ブログを書いてみてください。ちなみにこの企画は、niftyが運営する「地球のココロ」と共同で展開しています。
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ブログアクションの質問は、次のとおりです。
●グリーン電力、グリーンエネルギーを知ってましたか?
●「GEマーク」の商品を知っていますか?
●個人として何ができると思いますか?