クルマ好きなら一度はあこがれるであろうポルシェ、でもスポーツカーというのは燃費が悪いという印象もある。しかし、そのポルシェの電気自動車があったらどうだろうか……。
といっても、これはポルシェが電気自動車を開発したという話ではなく、ガソリン車として乗られていたポルシェを電気自動車に改造して販売するというREV(Recycle Electric Vehicle)の話。
この車を輸入販売するのはさまざまなエコシステムを提案し、先月のアースデイでも「グリーントークステージ」の舞台となったソーラーパワートラックをご提供いただいた株式会社キシムラインダストリー。アメリカで生産されたポルシェボクスター電気自動車を30台、輸入するという。この自動車は1回の充電で約210kmの走行が可能、充電スタンドの整備計画も少しずつ進んでいる今、新しい電気自動車のあり方を示してくれる好例だ。
日本では電気自動車化という概念は軽トラックをベースにした「ゼロEVセラビュー」なんていうクルマをゼロスポーツ社が開発しているくらいであまり聞かない話だけれど、さすがに車社会のアメリカではかなり認知されてきているらしい。ガソリン車の電気自動車への改造は”Electric Car Conversion”と呼ばれて広く行われており、電気自動車化の方法を指南するサイトなども色々あるし、マニュアル本も発売されていたりする。
ポルシェの電気自動車化も人気があるらしく、ネットで調べるとポルシェ914を電気自動車に改造するキットが12,545ドルで売られていた。
キシムラインダストリーが輸入するREVの価格は970万円と中古のポルシェにしては少し高く感じられる価格、でもこれで憧れのポルシェと同時に憧れの電気自動車が同時に手に入るのなら買ってもいいという人もきっといるはず。
でも遠距離などの実用性に欠ける電気自動車の価格としては高いこともまた確かなこと。手持ちに乗らなくなったポルシェがある人は(そんな人はあまりいないと思うが…)、アメリカからキットを取り寄せてDIYで電気自動車化してもいいかも。あるいは、廃車になった車体を手に入れて、なんてことも可能かもしれない。興味と技能のある方はぜひやってみて!
電気自動車化されたポルシェを買う!
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