渋谷で田植え?! これぞ21世紀の最先端!

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Wikimedia commons.

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by Wikimedia commons.

田植えの季節がやってきた。今は機械で行われることが多いが、泥んこになりながら田植えを経験したことがある人も多いだろう。経験者も未経験者も、田植えが渋谷で行われたと聞いて、信じる人はどれくらいいるだろうか。

ゴールデンウィーク真っ只中の5月4日、舞台は渋谷駅からほど近い代々木公園武田鉄矢さん(下の写真最前列中央)、苅谷俊介さん(同右)、大谷允保さん(同左)のお三方の芸能人と、「田んぼガールズ」と名付けられた16名の女子が田植えにいそしんでいる。渋谷に水田を作ることはさすがに難しかったようで、土を入れたプランターに新潟から取り寄せた古代米を植える陸稲となったが、日本を代表する消費地の渋谷でまさか田植えの風景を目にすることができるとは驚きだ。

greenz/グリーンズ 渋谷田んぼまつり

これは、「渋谷田んぼCLUB」が開催する「渋谷・いのちの田んぼまつり」というイベントの中の一幕。「渋谷田んぼCLUB」では、坂の多い渋谷を「棚田」に見立てて、「渋谷米」を作る活動に取り組んでいる。今回植えた稲のプランターは、渋谷公園通り既に設置されている。今後は「渋谷田んぼCLUB」のメンバーで水やりをしたり見回りをしたり、世話をしていくという。これまでも、公園通りには200基の花のプランターが並んでいたが、そこに食べられる稲が仲間入りしたというわけだ。

「食べられる景観」を意味する「エディブル・ランドスケープ」なる言葉がある。この言葉が、環境共生型のまちづくりを目指す人々の間で俄かに注目を集めている。

そんな絵空事を、と言う人のために、こんな実例をお見せしよう。まずは銀座。以前こちらでも紹介した銀座ミツバチプロジェクトの活動がきっかけとなって、銀座グリーンプロジェクトマロニエゲート銀座ブロッサムなど、今や銀座の屋上にはいくつもの菜園が広がっている。それから、ゴーヤで「みどりのカーテン」作りを推進する新宿区の取り組みも、「エディブル・ランドスケープ」につながる一例と言っていいだろう。そして極めつけはアメリカの本家ディズニーランド。同パーク内のトゥモローランドにある植物は、全て食べられるものだという

そういう流れからすると、今回の「田んぼまつり」を、渋谷での「食べられる景観」作り、と見ることもできなくはない。渋谷に銀座、新宿にディズニーランドと、これが21世紀最先端の姿かもしれない。無機質なコンクリートジャングルやきらびやかなネオンが都市の象徴だった時代はもう古い。これからは、緑と実りが豊かな「食べられる都市」がクール、といきたいところだ。

「渋谷米」だけじゃなくて「シブヤ米」もあります。渋谷ギャルの最先端は「ノギャル」だそうです。

緑溢れる都市を先取りするならこちら