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「腐る野菜」と「枯れる野菜」の違いが分かるようになる、なるほど!が詰まった一冊

photo by ナチュラル・ハーモニー

photo by ナチュラル・ハーモニー

化学肥料で育てたキュウリ、有機肥料で育てたキュウリ、何も肥料を使用しないで育てたキュウリ。これらをそれぞれ瓶に入れて放置した場合、一番早く腐ってしまうのはどれだ?

驚きの答えは…

実は、1番目が有機肥料で育てたキュウリ、2番目が化学肥料で育てたキュウリ!

1番早く腐るのは、化学肥料で育てたキュウリだと思った人が多かったのでは? なぜこのような現象が起こるかというと、それは肥料の量や質にあるという。有機肥料には動物性と植物性とがあり、植物性肥料を使用すれば腐りにくいのだが、動物性肥料を使用すれば腐りやすくなる。この実験に使われた肥料は動物性だったので、腐りやすかったのだ。また、2番目の化学肥料で育てたキュウリは、ケミカル臭の鼻をつくような臭いがする。一番最後の何も肥料を使用しないで育てたキュウリは形も崩れず、かすかに甘い匂いがする。これは「腐る」のではなく、「枯れる」ためだという。

これには、目からウロコの人も多いのでは? この「肥料」に着眼したのが、無農薬野菜の店と自然食レストラン『ナチュラル・ハーモニー』代表の河名 秀郎氏だ。生産者と消費者に、自然摂理の生き方、暮らし方の普及を精力的に行っている河名氏は、土がいかに大事なのであるかを発見した。それらについて記されたのが、この度発売となった『自然の野菜は腐らない』だ。同書では、今までの常識を覆す「野菜の本当の姿」を物語っている。

また、書物「奇跡のリンゴ」でも知られている、絶対不可能ともいわれた自然栽培のリンゴ生産者の木村 秋則氏との出会い、自然栽培の農法、発酵食品、自然と調和する生き方……なども盛り込まれている。自然栽培の予備知識がなくても、一般向けに分かりやすく書かれているので読みやすい。

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木村さんのリンゴ。採れたて(左)、常温で1年置いたもの(中央)、2年目(右)。
形を保ったまま収縮していることがわかる。皮をめくって食べてみると「あれ、アップルパイになってる!」 2年目のリンゴはドライフルーツになっている。

けれど、本当に腐らないの? 本物の野菜の味や、枯れる様子を目の当たりにしないと、なんだか腑に落ちないという人もいるはず。まずは一読するのをおすすめしたい。