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世界一周するのにもう石油は必要ない!?スイス人冒険家vs間寛平?

greenz/グリーンズ Solartaxiルート
Solartaxi公式サイト

スイスの教師で冒険家のルイス・パルマー(Louis Palmer)氏が、太陽光電池で動く自作のソーラーカー「ソーラータクシー(Solartaxi)」で世界一周に成功した。

2008年12月18日に、2007年7月に出発したルツェルン(スイス)に到着し、18か月に及ぶ日数をかけて、全38カ国に及ぶ53,451kmの道のりを走破した。ソーラーカーでの世界一周成功は世界初だ。パルマー氏は、今回の旅が自動車メーカーの環境に優しい車作りのきっかけになればと期待を寄せる。

greenz/グリーンズ Solartaxi
Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by khawaja

「ソーラータクシー」は、エンジンを積んだ本体部分と、6㎡あるソーラー・パネル部分とに分かれていて、ソーラー・パネルは本体が牽引する。集められた太陽光エネルギーは、バッテリーに蓄えられ、最大400kmまで走行可能だ。最高時速が90kmまで出るというこのソーラーカーには、フェラーリ2台分に相当する製造費が投じられているというから驚きだ。

訪れた欧州各国、中東、アジア、オーストラリア、北米ではいずれも熱烈な歓迎を受けたが、日本ではスイスのナンバープレートでの入国を認められなかった。入国を許可しなかったのは唯一日本だけということで、世界的な偉業に水を差す格好となり、少々残念だ。ちなみに、「ソーラータクシー」は、1月19日にアブダビで開催される「World Future Energy Summit」に向けて走行中だ。

世界一周で思い出すのは、先日「アースマラソン」に旅立った間寛平さんのことだ。最近のgreenzの記事でも紹介されている。地上2万kmの距離を自らの足で走り、海上1万6,000kmをヨットで航行する寛平さんの動力源は人力と風力だ。石油どころか動力機関すら必要ない。

greenz/グリーンズ アースマラソン
アースマラソン公式ブログ

「アースマラソン」は2年半で世界一周が目標のようだが、2年半後にソーラーカーは市場に出回っているだろうか?寛平さんの歩み(走り)とソーラーカーの開発、どちらが早いか、楽しみに見守りたい。

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