年末の大掃除で、要らなくなった物を大量に捨てた。毎年同じように年末に大量のゴミを捨てているなんて、自分の愚かさに悲しくなってくる。使い切った物ならいざ知らず、まだまだ使える物を捨てるのはやっぱり心が痛む。「自分の要らない物を誰かが使ってくれたら」そんな思いを実現する、オンライン上で貸したい人と借りたい人を結びつけるサービスがある。
イギリスの「uSHARE」は、しばらく使わない物や要らなくなった物を誰かに貸したり、逆に誰かの物を借りたりすることができるサービス。貸したい人は、その品物の写真や貸したい期間などの情報を公開して、uSHAREのWEBサイトで出品する。借りたい人は、出品された物の中から自分が借りたい物を探し、その出品者と連絡をとって直接借りることができる。
uSHARE利用するには会員登録が必要になる。登録時に住所を入力するので、借りたい物を探す時には、自分の家から一番近い人を見つけることができる。「ちょっとこれ貸して」とか「これ使ったら?」と気軽に言える、友だちの輪やご近所付き合いが広がると思えばいい。
最初の6ヶ月は登録料が無料になるが、その後は登録料11.95ポンドが必要。その代わり、物を貸し借りする時は無料なので、借りる物や頻度によっては、お店でレンタルするよりもリーズナブルになるだろう。
同じく物を貸し借りするサービスで、日本には「シェアモ」がある。
こちらも品物を貸し借りするプロセスは、uSHAREとほとんど同じ。uSHAREとの違いは、出品された物は“みんなにシェアされた”という考え方なので、一度品物がシェアされると基本的には戻ってこない。出品者と交渉するか、シェアした物に一定期間次のリクエストが無ければ、品物を引き取ることもできる。登録料は無料なので、品物を借りる時は着払いの送料を支払うだけでOK。
ただし、品物を探すことはPCサイトからもできるが、シェアする手続き自体はケータイからのみ可能。こういうところは日本ならではというべきか。
また、シェアモでは物を貸す時に独自のポイントが付き、貯まったポイントに連動して砂漠の緑化を進めている。無駄な物を買わずに貸し借りすることで、お金の節約やゴミの削減ができ、それを繰り返すことで砂漠の緑化にまで繋がるなんて、すばらしくグリーンなサイクル!
これで今年は、要らない物を捨てる前や、買い物をする前に、「ちょっと待てよ」とシェア系サイトを覗くことになるだろう。結婚式に出席するためのパーティードレスとか、すぐに大きくなる赤ちゃんのベビー用品、ちょっと気になる程度の漫画やCDは、誰かが使いたがっているかもしれないし、買わずに済むかもしれないよ。