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日常の生活に新しい見方を。イギリスの公園に現れたのは、風船で空中に浮かぶ橋「Balloon Bridge」

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以前、“トランポリン橋”というワクワクする橋を紹介しました。今回も「え、これが橋なの?」と思ってしまう面白い橋を紹介します。

イギリス北西部のTatton Parkという由緒ある公園にある「Balloon Bridge」は、その名の通りなんと風船で空中に浮いているのです。

この橋を作ったのはフランス人のアーティストOlivier Grossetete(以下オリビアさん)。Tatton Parkでは2年に1回アーティストを集めたイベントを開催するのですが、今年のテーマが「飛行」ということでこの橋を作ったのだそう。

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オリビアさんの作品。この橋、段ボールでできているのです。

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風船と橋を組み合わせた作品

オリビアさんは公共の場に段ボールを使ったインスタレーションを作るアーティストとして知られています。今までに段ボールを使った巨大な橋や地上40フィート(およそ12m)にタワーを建てたことも!

2007年には小さい橋の模型を作り、たくさんの風船を使って浮かべた作品を作ったのですが、今回のBallon Bridgeのように実物大の橋を風船を使って浮かべるのは初めてのことでした。

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このように細かく設計しているのです。

橋を持ち上げたり、引っ張ったり、風船を使ってきれいなアーチ形に浮かべるのはとても繊細で大変!そこでこの橋をつくるにあたっては、科学者の両親の力を借りたそうです。

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自分の作品を通して、日常の中に詩や夢を感じさせたい。

とオリビアさん。この作品は計算上120ポンド(約54kg)の重さには耐えられるようですが、安全上の問題で実際に橋を渡ることはできませんが、橋を眺めているだけでもと想像力が膨らみますね。

世の中には私たちが思いつかないような面白いアイデアで溢れています。「橋」といってもその機能を果たすだけではなく、オリビアさんのように、まちの見方を変えてくれたり、想像力を豊かにしてくれる橋もあるのです。

みなさんもまちに何か物足りなさを感じたら、「残念なこれを、もっとステキにするには?」という目線で考えてみてはいかがでしょう?何か素敵な発見があるかもしれませんよ。

(Text:川口美咲)

[via fastcodesign

オリビアさんの作品を見てみよう!