経済産業省は18日、「環境を『力』にするビジネスベストプラクティス集」を発表しました。これは、環境負荷の低減と企業利益の向上を同時に実現する先進的な環境ビジネスを行う企業からのヒアリング結果を踏まえ、ビジネスの立ち上げ期、事業展開期、事業成長期に分けてノウハウと成功の要因を分析したものです。
さらに、環境ビジネスに関わる企業の参考となるよう、それぞれのビジネスの阻害となる要因を克服する方法についても記述されています。
環境省が昨年の夏に行った「環境にやさしい企業行動調査」では、環境ビジネスを進める際の問題として最も多かったのは「消費者やユーザーの意識・関心がまだ低い」という回答でしたが、次に多かったのが「組織内でアイデアやノウハウが不足している」「追加投資を考えるとリスクが高い」という回答でした。
今回のベストプラクティス集は、そのような企業に、環境負荷の低減と企業利益の向上は両立できるという事実を認識してもらい、それを実現するためのノウハウを提供することができる、すばらしい資料だと思います。ぜひ多くの企業にこれを参考にして、環境ビジネスによって大きな成長を遂げた環境先進企業に続いてほしいと思います。