皆さんがお持ちの不満をお聞かせください。「とぶ太」くんがあなたの不満を少しだけ解消します。
日本労働組合連合会がなんともおもしろいコンテンツを提供している。
このコンテンツを楽しむために必要なアイテム。それはあなたの「不満」!
「全日本ご不満放出選手権 booing.jp」と題されたこのサイトは、日本労働組合連合会(略称:連合)が運営しているもの。いわば、全国の労働組合の元締めのような組織だが、お堅いイメージの連合がこんなサイトを開設しているなんて!
キャラクター「とぶ太」くんに不満を注入すると、吸い込んでパンパンに膨れ上がったトブ太くんが飛び上がり、謎の鳥に連れて行かれ、着地!不満によってその距離が計測される。私の不満は3967m、総合4973位で、この分布図の位置まで飛ばされていった。けっこう好成績?
赤い点は日本中から寄せられた不満の数々。ご覧のとおり、数え切れないほどたくさんの不満が寄せられていることがわかる。
格差、貧困、物価高といった多くの不安が広がる今の日本で、
“みなさんとのコミュニケーションを通じて、日頃の不満を解消するにはどうすればよいのか、一緒に考え、これからの活動に活かしていきたいと思っています。”
という思いからオープンさせたのがこのサイト。寄せられた不満を掲載するだけではなく、連合の活動を知ってもらうことによって、コミュニケーションを図っていく目的があるのだとか。
9月18日のサイトオープンから一週間で6万人を超える好アクセスを記録!それだけ全国の方々に不満がたまっているということもあるかもしれないが、やはりこのユニークなサイトアイデアが話題を呼んでいるのだろう。サイトでは音も効果的に使われているので、ぜひ音声をONにして試してみて!
この分布図のほかに、都道府県別に不満の種類の分布が見られるようにもなっているが、たとえば東京ではお仕事に対する不満が4割ほどと圧倒的に多いのに対し、鳥取県では恋愛・結婚に関する不満が多かったり、と、地域による違いもあり、なんだか考えさせられる。
さらに、「連合の取組み」というブログでは、連合企画局の方が、寄せられた不満についてコメントし、考え方や取り組みを親しみやすい言葉で紹介している。
連合は、“労働組合のナショナル・センター”として、全国の労働組合をまとめ、さまざまな活動を行っている。ホームページを見ると、労働者が直面するあらゆる問題に対し、政府機関に要請を提出したり、決起集会を実施したり、とかなり活発に活動しているの様子が見て取れる。私たちの知らないところで、労働者のために必死で活動を展開しているのだ。その活動の一環で、もっと労働者のナマの声を聞こうという取組みがこのサイトというわけだ。
不満を言うのは簡単。でも、それを受け止め、解消のために精一杯動いてくれている人たちのことを考えたことはあるだろうか。
このサイトで不満を打ち上げるのと同時に、連合の活動を少し覗いてみよう。それが、解決への第一歩!ブーブー言ってるだけの自分を見直すきっかけになるかもしれない。