ウソのようなホントの話が、本当にあった!しかも、世界を変える可能性があるのだから、驚きもひとしおである。フロリダのAqua Sciences inc.社が、空気から水をつくり出す装置を発明、実際に販売しているのだ。
14%以上の湿度があれば、なんと地球上どこでも(そう、砂漠でも!)ピュアな水の生成が可能というこの画期的な技術、ウォールストリートジャーナルのテクノロジーイノベーションアワーズの環境部門を受賞するなど話題奮闘だ。残念ながら軍用というニーズも見え隠れするものの、干ばつの進む地域や気候変動による災害地などでのオンサイトな活用が期待されている。
肝心の技術はパテント申請中で企業秘密。ウォールストリートジャーナルの映像に寄れば、スペシャルな塩と水のフィルターにあるとのことだが、確かに水蒸気として空気中に水は存在しているのだから、まさに灯台もと暗しだ。
現在の技術では、1日で1200ガロン(2トン車1台分くらい)の水を生成することができ、1日3000人分の飲料水となるという。太陽光など再生可能エネルギーを電力源とすれば、スタンドアローンでの設置も可能だろう。
分散型の水供給が可能になれば、他の地域への依存も少なくなる。水をめぐる戦争を回避するためには、このようなコミュニティをエンパワーすることが、これからますます重要になってくるだろう。