エコなアクションって、
頭では大事だと分かっていても、
なかなか行動に移すことができない…。
そんな人、結構多いんじゃないでしょうか。
今日は、
行動に移さずにはいられない
独特のアプローチで
オフィスの省エネで成果を上げた
ブラジルのキャンペーンをご紹介します。
オフィスでついつい
つけっぱなしにしてしまう
パソコンのモニター。
使っていない間でも、
モニターは電気を消費し続けています。
無駄な電力の消費は
温暖化につながっているのですが、
空調のきいたオフィスにいると、
なかなかそのことに気づきません。
そこでブラジルで、
モニターの電源を切ってもらうことを
目的とするキャンペーンが行われました。
このキャンペーンを企画したSPVSという団体は、
まずスクリーンセイバーを作成。
そのスクリーンセイバーが凝っています。
最初は美しい景色が映るのですが、
一定の時間が経つとその景色が
温暖化の影響でひどい有様になってしまう、というものです。
景色が変わる映像に合わせて、
以下のようなメッセージが下に流れます。
「モニターをつけたまま席をたつことは、
地球温暖化を促進します。
モニターを離れるときは、
そのスイッチを切る。
それがあなたに求められることです。」
そして次に、
企業のシステム部門に
このスクリーンセイバーを
インストールしてもらうよう依頼する
ダイレクトメールを発送。
温暖化対策の意図に賛同した
企業は従業員のパソコンに
このスクリーンセイバーをインストールします。
これで従業員は、
このなんともイヤ~なスクリーンセイバーを
日々目にすることになります。
スクリーンセイバーを作って
ダイレクトメールを送るだけの作戦なのですが、
この結果スクリーンセイバーを導入した会社の
従業員の90%がモニターの電源を切るように
なったというからスゴいです。
大声で「地球のために行動しろ!」と
言われてもなかなか行動しないのが人間です。
温暖化に向けての行動を促すのは、
ビッグタレントの呼びかけや
メディアの露出量ではなく、
巧みな心理作戦なのかも知れませんね。