ISSUE エネルギー

3 years ago - 2013.03.18

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アナタも蹴って発電できる!サッカーボール型発電デバイス「Soccket」がいよいよ商品化へ

Copyright (c) 2013 Uncharted Play. All Rights Reserved.

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greenz.jpでも2010年からその動向をお伝えしてきた、発電できるサッカーボール「Soccket」。ボールを蹴るパワーを電力に変換できるこの画期的な発電デバイスが、いよいよ商品化されます。

従来、電力インフラの乏しい発展途上国では、灯油ランプが照明として使われ、呼吸器感染などの健康被害や火事の原因となっていました。この課題に対し、灯油ランプに代わるより安全でクリーンなデバイスとして、2009年、当時米ハーバード大学の学生だったJessica Matthews(ジェシカ・マシューズさん)が考案したのが、サッカーボール型の発電デバイス「Soccket」です。

その後、ジェシカさんらプロジェクトチームは、「Uncharted Play」という会社を設立し、プロトタイプの開発に本格的に着手。南アフリカ共和国、メキシコ、ブラジルでパイロットプログラムも実施し、現地ユーザからのフィードバックをもとに、さらなる改良に努めてきました。数年にわたり、デザイン・素材から生産工程に至るまで、徹底的に検証。本物のサッカーボールにより近いものを目指し、重さ・硬さ・蹴り心地・弾みといった細かな点にもこだわって設計したそうです。

そして、いよいよ2013年、サッカーボール(5号球)型のポータブル発電デバイス「Soccket」が完成しました。ボールを30分蹴るだけで照明を3時間灯すことができる優れもの。携帯電話などの充電にも対応しています。

Copyright (c) 2013 Uncharted Play. All Rights Reserved.

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現在、「Uncharted Play」では、「Soccket」の量産化に向け、生産体制の整備に取り組んでいます。現在の組立工程では手作業が多く、週あたり数百個程度の生産キャパシティにとどまっているのが課題。そこで、生産設備拡充のため、2013年2月から2013年3月28日まで、75,000米ドル(約718万円)を目標額に掲げ、クラウドファンディングプラットフォーム「Kickstarter」で資金調達を実施しています。

蹴るだけで、いつでもどこでも電力が得られる「Soccket」は、発展途上国はもとより、世界中で様々なニーズがあるはず。例えば、アウトドアキャンプに持参して、昼間は青空の下でサッカーに興じ、夜はそのエネルギーでほんのりランプを灯しながら星空を眺める、なんて素敵ですね。日本での販売開始が、今からとても楽しみです。

writer ライターリスト

松岡 由希子

松岡 由希子

松岡由希子(Yukiko Matsuoka)。大阪生まれ、奈良育ち。米国MBA(経営学修士号)取得。アントレプレナーシップ(起業家精神)を専攻。経営コンサルティング、ベンチャー企業の立ち上げなど、約10年にわたるビジネスでの実務経験を経て、物書きに転身。「持続可能な未来づくり」をコアなテーマに掲げ、グローバルな視点から、幅広いジャンルで執筆中。2008年10月から2014年3月までグリーンズライターを務める。 Twitterアカウント: @boochan

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