「どこレストランが美味しい」とか、「このメニュー、おすすめ!」といったグルメ情報は多いですが、意外と「そのレストランは衛生上、安全か?」という情報は少ないかも…。
しかし、実は、米ニューヨーク市にある2万4千軒のレストランのうち、1,660軒が、“衛生面で要改善”を意味する「Cランク」との評価を受けているにもかかわらず、何の改善もなされないまま、営業を継続しているレストランも、少なくないという実態があります。そこで、危険なレストランから人々を守るためのサービスとして、「DontEat.at」が開発されました。
「DontEat.at」は、位置連動型ソーシャルネットワークサービス「Foursquare」と連動させ、ニューヨーク市保健精神衛生局(New York City Health Department)のデータに基づき、衛生面でリスクのある「Cランク」のレストランを教えてくれる情報サービス。
以下のデモ動画のとおり、「DontEat.at」のウェブサイトから「Foursquare」のアカウントでサインインし、「Foursquare」との連携を承認すれば、設定完了。「Foursquare」から「Cランク」のレストランにチェックインすると、その旨をテキストメッセージで警告します。
ニューヨーク市保健精神衛生局では、市内のレストランに対して、抜き打ち調査を実施し、衛生状態について「Aランク(13ポイント以下)」、「Bランク(14~27ポイント)」、「Cランク(28ポイント以上」の三ランクで評価。「Cランク」のレストランは、28ポイント未満になるまで、毎月、市保健精神衛生局からの調査を受けねばならず、改善されない場合は、閉店するという規則になっています。
これはつまり、衛生上リスクのあるレストランでも、しばらくの間、そのまま営業できてしまうということ。何も知らないお客さんが利用して、健康を損なうおそれもあります。
「DontEat.at」は、ユーザ数が急激に増えつつある「Foursquare」を活用し、人々の健康にかかわる情報をタイムリーに発信するサービス。現時点では、ニューヨーク市のみが対象ですが、米国内外でニーズがありそうですね。
[via Springwise]
ニューヨークにいる人は、「DontEat.at」を使ってみよう。