みなさん、こんにちは。greenz.jp編集長の増村江利子です。数ヶ月分をまとめて「季刊グリーンズ」として、グリーンズの“いま”をお届けしています。
現在のgreenz people数は、575名。昨年11月末に発行して、みなさんに12月にお届けしたタブロイド誌『グリーンズ号外』を読んでくださった方や、登壇したラジオ番組を聴いていただいて、greenz peopleになってくださる方がいたりと、「一人ひとりの暮らしから社会を変える仲間」が少しずつ増えていて、とても嬉しいです。いつもあたたかいサポートを、本当にありがとうございます!
私たちが日々、greenz.jpというメディアを通じた活動ができているのは、みなさんのおかげです。心からお礼の言葉をお伝えしつつ、2024年9月から2024年12月にかけてのグリーンズの活動内容や様子をご報告します。
greenz.jp編集長(えりこ)より
昨年の9月に、タブロイド誌『グリーンズ号外』で「能登のいま」を取り上げるため、再び能登へ足を運びました。
そこで目にしたのは、震災4ヶ月後にみたものと変わらない光景でした。
復興なんてとんでもない、復旧もできていない…。
そう思いながら、取材を重ねていくうちに、たぶんそうではない、と感じました。
能登は、外からは見えにくいけれど、歩みは止めていない。
そう思ったとたん、これを伝えたいという気持ちが自分からみなぎるのを感じました。
そして原稿に向き合っている中で、豪雨災害を迎えました。
なぜ、また能登なのか。
取材をさせていただいた方の苦悩を感じて、仕上がっていた原稿をすぐに送ることができませんでしたが、少し時間をおいてから意を決してご連絡をとり、ようやく発行にこぎつけました。
配送申し込みの最終は、2/2(日)23:59 までとなります。
着払いにはなりますが、ぜひ手に取って、能登のいまを感じていただければと思います。
NPO法人グリーンズ代表(正太郎)より
昨年10月に「ローカル開業カレッジ」という新しいスクールが始まりました! 『自分の生き方を表現する商いを始める』という合言葉のもと、自分の人生に根ざしながら、地域でお店を始めることを目指すプログラムです。全国から74名の方に受講していただき、現在も学び合いの時間を共にしています。
地域で何かを始めるときには、ともすると「地域住民のため」「課題解決のため」ということが優先されることがあります。きっかけはそれでもいいかもしれませんが、長く続けるためには「自分自身のために営む」という意思が大事です。そして、そのようなお店は誰も真似できないような個性が滲み、地域に彩りを添えます。
だからこそ、このスクールでは「どう生きたいのか?」という問いから始まります。お金や事業計画の話は一番最後になります。「お店をひらく」ということを考えると少々回り道が多いように見えるかもしれませんが、自分の人生に根ざして、自分を表現するようなお店をはじめる人を増やしたいからこうなっています。時間はかかるかもしれませんが「ローカル開業カレッジ」をきっかけに、全国にそんなお店をひらく仲間が増えていくことを夢見ています!
数字で見るグリーンズ
活動報告
2024年09月
・2024.09.03 ”まち商い”スクールin福島県双葉町 オンライン説明会(参加人数:12人)
・2024.09.18 ローカル開業というキャリア 〜自分を表現する商いの始め方〜(参加人数:61人)
・2024.09.19 自然の中で遊び、仕事にする生き方 presented by WORK for GOOD(参加人数:100人)
・2024.09.30 「暮らしの変人」取材ツアー:はだし研究者・金子 潤さんと一緒に、はだしで森を歩き、インタビューに同席したい人募集!(参加人数:6人)
2024年10月
・2024.10.02 未経験OKな新しい漁師の形!漁師として独立を目指す仕事とは? | 採用説明会 sponsored by Anbai株式会社(参加人数:8人)
・2024.10.29 キノマチ大会議 2024 〜 流域再生で森とまちをつなげるオンラインカンファレンス powered by 竹中工務店(参加人数:533人)
2024年11月
・2024.11.08 働かない期間が「社会を変える」きっかけになる?“社会派キャリアブレイク”のすすめ presented by WORK for GOOD(参加人数:263人)
・2024.11.19 ゼブラ企業と0次産業の可能性:資本主義を次に進めるビジネスリーダーとは? presented by WORK for GOOD(参加人数:147人)
2024年12月
・2024.12.08 取材ツアーに同行する人募集!この人の目で世界を見てみたい。チルアウトスペース The Old Bus店主・舛本佳奈子さん(参加人数:3人)
みなさんの支えによって掲載した記事一覧
・「幸せな廃人」の先にみつけた、幸せより優先されるモノって?世界幸福度ランキング1位のフィジーに移住した永崎裕麻さんが、いま伝えたい「目的のない世界」
・ミミズを守るのには、理由がある。金子信博さんに不耕起草生栽培を学び、みんなで土のなかを覗いた日
・日常の一杯から気候変動を逆転させる。何十年先も美味しいコーヒーを飲み続けるために「Overview Coffee」が実践する“正しい取り組み”
・これからも、山とともに生きていく。木を生かし、山を守り育てる林業会社「KURIMOKU」が目指す、森林資源の循環
・今、社会に必要なのは希望だと思う。ボーダレス・ジャパン代表・田口一成さんに聞く、社会性と経済性を両立するソーシャルビジネス論
・古墳「古墳のふもとの古民家」を譲り受けたcofunia 前田知里さんに聞く、何もない状況から仲間を集めて宿をつくる方法
・北欧の大自然と向き合い、そこに生きる老夫婦の佇まいに触れる。ドキュメンタリー映画『SONG OF EARTH』を通してあなたが気づくもの
・きれいになりすぎた“貧栄養”の瀬戸内海に、生物多様性を取り戻す。兵庫県の漁師たちが陸へはたらきかけ、海に栄養を注ぐ 「豊かな海づくり」
・ソーヤー海が感動した、徹夜の「塩炊き」って? 冨田貴史さんとの対談(前編)
・彼はなぜ、我が子を殺されても「憎まない」と言えるのか。ガザ出身の医師を描くドキュメンタリー映画『私は憎まない』が照らし出す、人間の可能性
・音楽業界経由、手仕事の世界へ。冨田貴史さんが「養生」 に出会い追求するまでをソーヤー海が聞く(中編)
・参議院議員会館でアースデイを実現! 「政治に善玉菌を広げていく」冨田貴史さんにソーヤー海が聞く(後編)
・リジェネラティブのヒントは、私たちの心の中に。屋久島の自然と共生するゲストハウス「aperuy」田中俊三さん・阿弓さんが“手が届く範囲の暮らし”を通じて伝えたいこと
・干潟の再生が海の生態系を豊かにする。兵庫運河で地域のみんなと環境再生に取り組む神戸の漁師・糸谷謙一さんが語る「海の法律を変えたい」の真意
・ヴィンテージのガソリン車をEVに改造する設計図、無料で公開しちゃいます!フォルクスワーゲンがオープンソースで進める電気自動車への転換プロジェクト「the Greenprint」
・社会の考える「あたりまえ」を、自分にあてはめる必要はない。足立区の食農コミュニティ・古民家「野菜日和」老沼裕也さんに聞く、自分軸で生きること
・個から広がる奄美大島の地域産業。就労支援施設「あまみん」は農福連携で生きづらさを変える
・5億年の歴史に刻まれた人類の営み。土の専門家・藤井一至さんに聞いた、不耕起栽培のこと
・リジェネラティブ・オーガニック認証をめざすお米で“自然にできる”極上の日本酒を。豊かな水を育む山を守り、自給自足に挑む酒蔵「仁井田本家」
・人も動物も自然もハッピーになる好循環を。長崎県西海市・森川放牧スタイルから学ぶアニマルウェルフェアとは?
・そもそも教育って何?「人生の学校」フォルケホイスコーレが人と世界に与えるポジティビティ
・みんなでつくる、みんなの大学。地域を旅して学ぶ「さとのば大学」が非営利型株式会社化で目指す、新しい教育
・地球環境を再生させることで私たちの体も健康になる。医師・桐村里紗さんが鳥取県江府町からつなぐ、「水」を軸にしたプラネタリーヘルスの実践
・『グリーンズ号外』で伝えたい、能登半島のいま。ゆっくりでも前に進む能登が、私たちの未来に教えてくれること
・苔が水を蓄え、命が生きる土壌を育む。屋久島で山・海・里をつなぐ「流域」を観察して教えられた、水と命の循環に果たす人間の役割
・「内なる自然」の声を聴け。坂田昌子さんに学ぶ、自然に対する倫理観と環境問題への向き合い方
・コンポストには環境への意識を高めていく力がある。生ごみ堆肥で土と人をつなぐ「LFC」たいら由以子さんが目指す“半径2km圏での栄養循環”
・旅を入り口に、里山の知恵を世界へつなげていく。京都・京北の「ROOTS」が“リジェネラティブツーリズム”を通じてデザインする多様な関係性
・海藻を食べるほど、海も人も元気になってゆく。「シーベジタブル」がくれる環境への参加権
・人が住むほど、森が“澄んで”いく。屋久島で自然の営みに気づいた菌築家・小野司さんが宿泊施設「Sumu Yakushima」を通じて育む、土中の菌と人のつながり
・「ぬくもりのあるコミュニティ」が生むソーシャルインパクト。北海道・厚真町を起点に「地域の困りごと」を解決するミーツ代表・成田智哉さんに聞く、共助でつながるまちづくり