Twitterの存在は知っているけど使ったことがない。
Twitterのアカウントは持っているけどメリットがいまいち分からない。
「Twitterって何?」と今さら聞きにくい。
今回はそんな人に向けて贈る、TwitterビギナーがTwitterについて解説する「オール・アバウト・Twitter」。あくまでもTwitterビギナーが語るものであるということをお忘れなく。それから、ハウ・トゥーTwitterでもありませんので、あしからず。
アメリカでは、今やCEOのほとんどがTwitterを利用しているそう。アメリカ合衆国のトップであるオバマ大統領も、もちろんTwitter を使っている。アメリカやイギリスでは、政治家自身が政策や活動をオープンにし、情報発信と情報収集をするために早くからTwitterを使ってきた。
日本でも、最近では橋本岳議員(自由民主党)や逢坂誠二議員(民主党)が、他の議員に先駆けてTwitterを活用している。
このようにTwitterとは、政治家や企業の広報やメディアなど、自分の意見や新しいアイデアを、不特定多数の他者と共有することに大きなメリットのある人・団体にとっては、かなり有効に活用できるプラットフォームである。また、顧客や支持者の意見をいち早く取り入れることにも適している。
個人でも同様で、自分が持っている何らかの「情報」をオープンにすると、その情報に興味のある世界中の他者とコミュニケーションを取ることができる。しかし、それはあくまでも他者にとっても有用な「情報」であることが前提のような気がする。ブログや日記のように自分の日常生活を実況しているだけでは、Twitterの本質的な革新性やメリットを感じることはできないだろう。
Twitterと既存のWEBサイトやブログとの違いは、タイムラグを感じる暇も無いほどの卓越した即時性と双方向性だろう。フォローする/フォローされることによるOne to Oneの繋がり感、しかもその繋がりを他者とも共有しているオープン性も特徴だと思われる。
メールとの違いは、アドレスを共有する必要が無いことや、文字数に制限があることなどからくる気軽さ、というところだろうか。
ここ数日Twitterを使ってみて、イランの大統領選に関するTwitterでの動きなどを見ていると、このプラットフォームはやはり今までにない新しいものだということを実感した。日本では詳しく報道されないイランの現実を、リアルタイムに近い状態で知ることができ、更にそれに対して世界中で広がっているムーブメントに自分も参加することができるのだ。
これはTwitterの特徴を表しているほんの一例であって、使い続けていくほどに「これは世界を変えるツールなのかもしれない」という可能性を感じるのではないだろうか。
ただし、既存のプラットフォームやネット系サービスとは違って、Twitterを使い始めたばかりのビギナーは、最初はいきなり大海に放り出されたかのような感覚を味わうかもしれない。どこに向かって泳げばいいのか分からないような方向感覚の喪失感、最初は誰からもフォローされず/自分もフォローせずという状況なので大海にポツンと浮かんだような孤独感、しばらくすると圧倒的な情報量に着いて行けず溺れそうになったり。
でも、ひとたびその大海に漕ぎ出せば、新たな情報とコミュニケーションが繋がる未知なる感覚を体験することになると思う。あとは、日々使いながら徐々に慣らしていき、先輩ユーザーに使い方のコツを教わったりしながら、自分なりの泳ぎ方を見つけていけばいい。
ともかく、いつまでも井の中の蛙でいるのではなく、一度大海に出ることをおすすめする。大海を知らずして死ぬことなかれ。井戸の中に戻りたくなったら、いつでも戻ればいいのだから。
Twitterの大海では、新たなエクスペリエンスがあなたを待っているはず。
※2009/06/30 追記
Twitterを初めて使った時に「ブログやチャットと何がそんなに違うのだろう?」と感じ、周りの評判と自分の中の感触とにギャップを感じていました。Twitterを使い始めてからもしばらくは、なぜこんなに色々なところで熱いものになっているのか不思議に思っていましたが、使い続けるうちに、Twitterの独自性や特質というものが見え、徐々にその「本当の良さ」というものが分かってきたような気がしています。
本文中の「日常生活を実況しているだけでは、Twitterの本質的な革新性やメリットを感じることはできないだろう」という文章は、そういう自身の経験から、Twitterビギナーに最初の印象だけでTwitterを判断して欲しくないという意図で書いたものです。ぜひ、ブログやチャットとは違うTwitterの新たな側面を発見してほしいなと思います。
今すぐTwitterへGO!!