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リトケイ、はじまりの島、#candlemovなどのお悩みを解決!green drinks Tokyo「マイプロCAMP!!!」[イベントレポート]

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greenz.jpが毎月第2木曜日に開催している、アイデアとアイデアをつなげる飲み会「green drinks Tokyo」。5月から始まった『マイプロCAMP!!!』の第2回が6月14日に開催されました。その様子をレポートでお届けします!
※『マイプロCAMP!!!』についての詳しい説明はイベント告知ページをチェック!

当日は、「マイプロジェクト」の実践者やお悩みを抱える参加者が「お題」を出して、参加者はグループに分かれてその悩みを解決するワークショップを行いました。

今回は海外出張中の編集長YOSHに代わってフクヘンの小野が司会を務め、ゲストにはgreenz.jpの記事でも紹介したマイプロジェクト「#candlemov」「FindJPN」「はじまりの島」「Coffret Project」「離島経済新聞」などが参加し、当日参加者も含めて11の「お題」が出されました。

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まず、11人の提案者がお題を発表、参加者は興味を持ったお題のテーブルに集まって模造紙にあーでもないこーでもないと意見を描きながら、議論を重ねて行きました。議論がまとまったところで、提案者がA4の紙一枚にその結果をまとめて発表。

ワークショップの面白いところは、提案した人が考えもしなかったようなアイデアが次々と出てくるところ。今回も、フクヘンが思わず「1枚って言ったじゃん!」と突っ込んでしまうくらいたくさんのアイデアが飛び出しました!その「お題」と「結果」をあわせて一気にご紹介します!

今回考えた11の「お題」と「結果」

1. はじまりの島×○○/「はじまりの島」後藤さやかさん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 後藤さやかさん

【お題】久高島のドキュメンタリー映画を制作して、渋谷のアップリンクで上映会をすることに決まりましたが、その後、学校やカフェな全国で上映したいと思っています。その時に、震災後生きるということなども含めてどのような形の上映会をすればいいか、新しい形の上映イベントのアイデアを貰えれば。

【結果】どういったイベントをやればいいかを考えていたんですが、皆さんから「人とのつながりを大事に」という意見をいただきました。どんなイベントをやるかよりも、どうやって興味がある人に見てもらうかということを考えて、たとえば千葉の房総で暮らしている人に観て欲しいなら、その人にまず観てもらって、それで面白いと思ってもらえたら、見せたいと思う人に渡してもらってリレー形式で見てもらったらいいんじゃないかというアイデアをいただきました。

2. 1000万円の集めかた/#candlemov Saikocameraさん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 Saikocameraさん

【お題】「100万人のキャンドルナイト」が10年目を迎えて、これは一体何だったんだろうということ振り返りとして映画を作ることになりました。その資金をクラウドファンディングで集めようと思ったんですが、達成率が高いプロジェクトを見ると誰かが不幸なものばかりで、楽しいことにもっとお金が集まってもいいんじゃないかと思ったんです。そこで、日本でどうやったらそれができるのか、楽しいことで1000万円集めるにはどうしたら良いかをみんなで考えたいです。

【結果】考えた結果出たのが「ハッピーババア100歳×10プロジェクト」です。この絵では100歳のおばあちゃん10人ってことになってますけど、これは比喩で100歳のおばあちゃんみたいな信頼出来る何かを10個集めて、映画そのものよりは映画のまわりにある衛生のようなことにお金を集めていくという方法です。

3. 全国のコミュニティを映画『ふるさとがえり』使って盛り上げたい/「ふるさとがえり」五井渕さん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 五井渕さん

【お題】平成の大合併で13市町村が1つになった岐阜県の伊那市で、「街はひとつになったけど人の心がひとつになってないから、プロジェクトとして映画が作りたい」という話があり、7年以上をかけて映画を作りました。その映画を去年から全国各地300ヵ所くらいで上映してきました。その中で、コミュニティにプロジェクトが入っていく難しさというのを感じてので、どうしたら一緒に上映会を盛り上げることができるのか、どういうコミュニティに持って行ったらいいのかなどのアイデアを貰えたらいいなと思います。

【結果】県人会です。これまでも映画のコンセプトとして「ふるさとってなんですか」とか「あなたにとって大切なモノってなんですか」というものがメッセージとしてあったんですが、それに一番答えられるのは県人会なんじゃないか、ふるさとに熱い思いがある人達が集まっているのは県人会なんじゃないかという結論になりました。

4. パートナーシップについて/「コフレ・プロジェクト」向田麻衣さん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 向田麻衣さん

【お題】「コフレ・プロジェクト」はネパールの女性の尊厳を回復させるためにお化粧で女性たちを元気にしていくというプロジェクト。仕事の方はやることがいっぱいありすぎて迷ってる隙がないので、今日は、先日シアトルで復興や途上国支援をやっている日本人の代表が10人集まってリーダーシップを学ぶという機会があり、そこで共通の悩みとして出てきた「パートナーとの関係」について、特にパートナーをプロジェクトに巻き込んでいくことについてアイデアや経験がある人に話を聞きたいと思っています。

【結果】パートナーの話からうっかり愛について語ってしまいました。みんなそれぞれの形があるよねってことだったんですが、一つだけで具体的にシェアさせてください。私の友人なんですけど、母親を15歳で自死で亡くして、同じ境遇の子どもたちをケアしてるんですが、彼女が家族を持つことについて真剣に考えていて、結婚して相手の人生や命に責任を取りたいと言っているんです。一人でもいいから責任を取れる人が欲しいと言ったことをシェアさせていただければと思います。

5. 「感動の共有はできるのか?」/ヨシダガクシさん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 ヨシダガクシさん

【お題】建築を勉強していて、ある建物を見た時に涙したんですが、その時の体験を言葉にして伝えたけれどなかなか理解してもらえない。そこで、感動というのは共有できないんじゃないか、そもそも言葉というのが不完全なんじゃないかという思いを抱いたので、特にプロジェクトがあるわけではないんですが、みなさんがどう思っているのか共有できたらいいなと思います。

【結果】僕達が生きる目的は幸せに生きることです。幸せを見つけるために感動を共有する。そのために例えばみんなでG線上のアリアを聞いて、涙して、感動して、それをシェアして、幸せを見つける。ちなみに無宗教です(笑)。

6. 東北の“いま”を知ってもらう/「アショカ東北ユースベンチャー」吉田愛莉さん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 吉田愛莉さん

【お題】私は気仙沼市出身で、復興支援団体でボランティアなどを経験して、東北を活性化する活動をしています。今は、関東地方の人たちに興味を持ち続けてもらうために、東北の「いま」を知ってもらうというテーマでイベントをしようと思っています。でも、経験がないので、どのようにイベントをやればいいかアドバイスいただければと思っています。

【結果】まず楽しいこと美味しいものに人が集まりやすい、次に東北の人との交流やつながりが大事ということで、「東北のファンになってもらおう」というコンセプトを考えました。そこで、グランマキッチンというイベントを開いて、被災地のグランマを招待して、郷土料理を一緒に作って、やって楽しい食べて美味しいというイベントができたらいいなということになりました。これからこの企画を実際に出来るところまで持っていけたらいいなと思っています。

7. 小さな島の残しかた/「離島経済新聞」鯨本あつこさん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 鯨本あつこさん

【お題】離島をテーマにしたウェブサイトとタブロイド紙を制作。1年半前からメディアを作っている。何故こういうことをしているかというと、小さな島や地域の情報というのは世の中に回りにくい。大きな情報に埋もれてしまう。だからこういう情報を集めてみようということでやっている。壮大なテーマ。「小さな島の残し方」は離島経済新聞自体のテーマでもある。島じゃなくても田舎、そういった地域は同意って残って言ったらいいのか、人が減っていって仕事が減っていって、島の場合は産業を作ったとしても輸送コストがかかったり、高校がないことで人口が減ったり、戻りたくても仕事が無い、じゃあどうしたらいいのってことをみんなで考えたい。

【結果】島だけじゃなくどんな田舎にも通じることなので、日本中が考えなきゃいけないことじゃないかということで、一番簡単なのは、「できる人」を育成するプログラムではないかということになりました。地域でもお金をかけなくてもできることがあるので、それを作れる人を育てる、そんなプログラムが必要ということです。あとは、島の人向けなんですけが、島の人の普通が面白いので、そのことを伝える人を育てていければいいなと思います。

8. 外国人を「amazing!」と言わせるミステリーツアーとは?/「FindJPN」高橋理志さん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 高橋理志さん

【お題】「FindJPN」は外国人観光客にもっと普通の人と接点があるような体験型の旅行を提供するサービスです。先日greenz.jpに記事を載せてもらって、かなり反響があってサポートしたいと沢山の人に言っていただいたんですが、そんなにたくさんの問い合わせがあるわけではないので、外国人の方に知ってもらうためにどういったプロモーションをやればいいかを考えています。そのひとつとして夏に「ミステリーツアー」をやろうと考えているので、そこでどんなことをやったらいいかというアイデアをいただければなと思います。

【結果】まずは「制限をつけて無理させる」というアイデアが出ました。例えばほんの少しのお金で1日サバイブしてくださいというようなものです。あとは、多様性を見せるといいんじゃないかと。いろんな側面を体験させて色いろあるぞっていうのをわかってもらうといいんじゃないかというアイデアが出ました。

9. 今、子供が育つ環境って十分?不十分?/あきひささん(旅人)

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 あきひささん

【お題】もともと群馬でこどもキャンプに携わっていたんですが、北海道に勤務していた時に病気の子供向けキャンプというものに関わって、その後仕事をやめて医学部に入ったんですが、すぐに休学していまは旅人をしています。将来的には病気の子供向けのキャンプに関わって行きたいんですが、ここではもう少し間口を広げて一般的にどんな環境下でこどもを育てたいかということと、子供の頃のどんな体験が楽しかったかということを聞かせてもらえないかと思っています。

【結果】まずこどもを見守る温かいコミュニティが必要ではないか、親以外の多様な大人と出会えて刺激がもらえ、その中で子どもたちが成長できる環境が必要なんじゃないかということになりました。そして、その段階に入るためには、親自身が人を信じることが必要で、そうすることでコミュニティに入ったり、作っていける。何よりも、まず自分が人を信じることが大事なんじゃないかということでした。

10. 丸の内にコミュニティの集う場としてクライミングウォールをつくりたい!/「モンキーマジック」minaさん

greenz/グリーンズ green drinks tokyo 2012 6 minaさん

【お題】クライミングを通してユニバーサルな社会を作ることを目指して、現在は視覚障害の子どもたちにクライミングを教えています。クライミングジムはコミュニケーションの場としても活用できると思うので、ゆくゆくは丸の内に仕事帰りの人がふらりと寄ったり、お茶を飲みながら眺められたりするようなクライミングウォールを持てたらと思っています。そこで、「こんな物があったらいいんじゃないか」というアイデアをいただければと思っています。

【結果】まずはニッチなスポーツであるクライミングを知ってもらうが必要だと。ダイエットが出来る、考える力がつく、などのメリットを知ってもらって、喋りながらできるスポーツでもあるのでまず女子を増やして、そこから男子も増やして、それで人が集まる場として認知してもらうことでスポンサーを集めるのがいいのではないかとなりました。あとはニッチなスポーツ同士が集まって何かできるんじゃないかということも話しました。

11. 2017年グリーンズが日本を変えました、いったい何が起こった?/「NPO法人グリーンズ」鈴木菜央

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【お題】グリーンズはNPO法人になって、いろんな人がいろんな形で関われるような形にシフトしています。いま、ざっと言って関わっている人が300人くらいいるんですが、このコミュニティを広げていって自己組織化していきたいなと思っています。その向こう側には日本の社会を変えていきたいという思いがあるので、そこで今日は5年後にグリーンズが日本を変えるとしたらどんなことなのかということを考えていきたいなと思っています。

【結果】可能性が高い道筋として企業と個人のマイプロをつなげていく役割をグリーンズが果たせるんじゃないかという意見が出ました。そして、それによって企業がマイプロを支援することで社会が変わってゆき、個人も力をつけていく。その結果、1億総マイプロ社会、子供から年寄りまで日本国民全員ががマイプロを持つというすごい社会になるんじゃないかという話になりました。そうなったら外国にもそれを波及して世界が変わっていくんじゃないでしょうか。

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提案者の皆さんは、参加者との議論から色々なものを得られたようです。このあとのネットワーキングタイムでも議論は続き、さらには他のテーブルの参加者から新たな提案があったりと、本当に実りのある時間になったようです。「アショカ東北ユースベンチャー」の吉田愛莉さんは、ここでまとまったアイデアを形にしていきたいと言っていましたが、他の方々も、ぜひ形にしてさらにマイプロを前進させて欲しいですね!

次回はどんな「お題」が出されるのか、お悩みのある方も、お悩みを解決してあげたいという方も、次回をお楽しみに!

注目のマイプロジェクトが続々登場中!

次回は7月12日(木)です!