環境にやさしい方法で作られた「ビオワイン」が注目されていますが、環境にやさしいワイン容器も登場しました。その名も「Green Bottle」です。
ワインボトルとして使われるガラス瓶はリサイクルできますが、多くのエネルギーがかかります。特にワインを輸入に頼るイギリスでは、一年に12億本ものワインボトルが消費され、多くは再利用されることなく埋め立てられているようです。
それを知って何とかしたい!と紙製のワインボトルを開発に立ち上がったのが、発明家のMartin Myerscough(以下、マーティンさん)でした。
彼がつくったこちらのボトル、中は防水の裏打ちが施されており、さらに正しく廃棄すると数週間で生物分解して土に還るのです!また、通常のワインボトルが500gなのに対して「Green Bottle」は50gと重さは10分の1。ゴミの削減だけでなく製造費や輸送コストも抑えられ、何より持ち運びが楽になりますね。
「習慣が変わることで消費者の環境意識も変えられるのでは」と話すマーティンさんは、2006年にも、イギリスではプラスチック製が主流だった牛乳ボトルをボール紙で作り、商品化したことがあります。このワインボトルも実用化に向けてスーパーマーケットなどに交渉中だそうです。
ちなみに、私はお菓子の箱などおしゃれな入れ物をとっておくものの、使い道がなくて机の中にしまったまま・・ということがよくあります。なので、土に還るこの「Green Bottle」なら、堆肥化した後植木鉢に入れて何か育てたいなとワクワクが広がりました。
ガラスではなく紙にすることで、ワインの味がどれくらい変化するのかが気になるところですが、これからは使い終わった容器の生かし方まで考えられた商品が増えるといいですね。
(text:木村絵里)
[via inhabitat]
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