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動く姿はまるで鉄の獣!二人乗り人力歩行マシーンがカナダで誕生!

greenz/グリーンズ Panterragaffe

テレビのCMでも低燃費だなんだとどこのメーカーもいい、丸の内にはエコタクシー専用の乗り場ができ、つくばではセグウェイによる通勤実験が行われ、まさにエコモビリティブームという感じです。果たして現在の車社会を脱却し持続可能な社会を築くことを可能にするモビリティとはどのようなものなのでしょうか? もしかしたらこんなもの?という二人乗り人力歩行マシーンがカナダで発明されました!見方によってはテオ・ヤンセンのアート作品のようにも見えるのですが…

このマシーン「Panterragaffe」を開発したのはカナダはバンクーバーの「Metro Device Service」。とりあえずその動画を見てみてください。

とりあえず巨大!何故かシートは乳牛柄!スピーカも装備!しかし、動き出すとその動きは意外と滑らかで、金属フレームでできた動物がソロリソロリと歩いているようにも見えます。この歩行モデルはテオ・ヤンセンのビーチアニマルにアイデアを借り、そのメカニズムを写真から分析してリバースエンジニアリングで再現したんだそうです。

実はこの「Panterragaffe」、日本テレビのバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ!」でも紹介されました。私もこの番組が好きで、たまたま見ていたんですが、二人が歩調を合わせないと真っ直ぐ進むことが出来ず、なかなか操縦が難しいという印象でした。

番組内でもアトラクションの1つとして紹介されていたように、基本的に実用的なものと言うよりはパフォーマンス向きのものなので、これがそのまま未来のモビリティになるということはないですが、それでも人力のモビリティという面では可能性を秘めていると思います。

人力のモビリティといえば何と言っても自転車ですが、車輪を使う自転車というのは意外と行動範囲が狭く、段差などに対応できません。車輪ではなく動物の歩行モデルを模したようなマシンの場合、段差を乗り越えることができたり、砂地なんかでも使うことができたりする可能性があります。

見た目がSFっぽいということもありますが、私がこれを見て思ったのは、月とかほかの惑星とかで使えないかということです。今ほかの惑星に人類が行くということはないわけですが、今後、有人火星探査などが始まったしたら車輪によらないしかもエネルギーも使わないモビリティというのが活躍するかもしれません。車輪では乗り越えられない段差を超え、エネルギーが補給できない状況でも動くことができる、それが未知の場所では強みになるかもしれないのです。

とりあえず動きが面白いし、操縦者の視点が高いところにあるので、乗ったらどんな感じがするのか、是非試してみたいですね!