共に仕事を持つ、パパさん、ママさんにとって、子どもの保育園や託児施設への送り迎えは、なかなか大変。子どもに過度な負担をかけず、パパ・ママにも便利な場所に預けられるのが理想ですね。共働き世帯が多いといわれるフランスでは、フランス国鉄(SNCF)が、主要ターミナル駅に託児所を設置する取り組みを行っています。
仏紙「フィガロ(Le Figaro)」によると、SNCFは、再生計画の一環として、駅での託児サービス事業を展開しはじめています。2010年8月、試験的に、フランス中部のロアンヌ駅(Roanne)で託児所を開設。託児サービス企業「Garderisettes」と提携し、生後10週間の乳児から4歳の子どもまで9名を預かったそうです。
この実績をもとに、近々、都市部のパリで同様のサービスを広げる計画。2011年10月にはErmont-Eaubonne駅、2012年にはパリ北駅(Paris-Nord)に、それぞれ、10~20名規模の託児所をオープンさせる予定です。また、フランス北部のアミアン(Amiens)、ローヌ=アルプ地方のシャンベリー(Chambery)、ブルゴーニュ地方のル・クルーゾ(Le Creusot)など、フランス全土にわたって、駅を”託児ステーション化”する構想が進められています。
日本でも、鉄道高架橋下のスペースを有効活用した「パレット保育園 高津」(川崎市・高津駅)や、駅出口からデッキで直通の「キッズスクウェアJR長岡京」(京都府・長岡京駅)など、駅直結型の保育所の事例がいくつかありますし、JR東日本でも、子育て支援事業として、駅型保育園や駅型学童の開設に取り組んでいるそうです。
最近、駅構内でショッピングやグルメが楽しめる「駅ナカ」が人気ですが、子育て支援も「駅ナカ」でできる時代が、近々、やってくるかもしれませんね。
[via Springwise]