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【ちゅんたりの世界一周旅行記】ホームレスにプロフェッショナルなスキルを!FareStart

greenz/グリーンズ

アメリカにもホームレスの方々がたくさんいます。ソーシャルなアクションで溢れるシアトルでも、東京よりは出会う数は多くないもののでも、やはり、ホームレスの方々がいます。でも、ちょっとだけ日本と違っているのは、ある場所があること。その名前は「FareStart」。ホームレスの方々に仕事のためのプロフェッショナルなスキルを得るトレーニングと、そのための住居を無償で提供する場所です。そのプロフェッショナルなスキルとは、レストランで働くノウハウ。そう、FareStartは、彼らが作るお料理を提供するレストランです。


アメリカの食事はあんまりおいしくないなぁと正直なところ思っていた私ですがここの食事はとってもおいしいんです。それもそのはず。実は、アメリカでも有数の有名なシェフがボランティアとして彼らに料理のノウハウを提供しているのです。みてください!このシェフの数!ずらっと並んでおります。
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ここでホームレスの方々は「無償の住居」と「無償のトレーニング」を16週間受けることができるのです。そのトレーニングは料理の作り方はもちろん、接客のノウハウ、仕事の見つけ方などトータルに彼らの自立をサポートします。

こちら、コンピュータールーム。トレーニングの合間になんと、仕事を探したり、パソコンの使い方を学ぶことが出来るのだそうです。3階建ての建物内部、オフィスやこういったコンピュータールーム、更にキッチンなど見学させていただいたのですが、建物内で出会う人がみんなとっても嬉しそうに、楽しそうに仕事をしていたのが印象的でした。「Hi!」って誰もが声をかけてくれる。太陽光がさんさんと降り注いで、天井が高くて働いてる人がみんな幸せそう。ポジティブな空気で溢れていました。

この場所の運営にはちょっと面白いところがあります。壁一面に張られたお皿たち。
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実はこれ、支援者たちの名前が書かれているのです。このFareStartを応援するのは、企業・財団・個人と様々です。企業の名前が書かれたコーナーにはスターバックスマイクロソフトなどシアトルの名だたる企業の名前が並んでいました。更に面白いのは応援の仕方は資金だけじゃなくて、モノでの支援もあるということ。こちらで食後にコーヒーを頼んだらスターバックスのコーヒーが出てきました。スターバックスが豆を提供しているのだそうです。

こんな風にしてみんなに支えられているFarestart。実はシアトル滞在中3回もいってしまいました。ランチ時に行って思ったのですが、ビジネスマンの利用がホントに多い!多分、ランチタイムに普通に来ているんだろうな、と思います。そんな風に日常のレストランとして利用することが社会で不利な立場に居る人を支えることになる。きっと「社会貢献のためにごはんを食べる」のではなく「ランチで利用したことが社会貢献になっている」んだろうな。と感じたのでした。

ただ、日本においては、ホームレスの人とはほとんど交流がないのが現実。(私も、BIG ISSUEを買うときだけです。)でも、シアトルでは日常的に友人がホームレスの方と話をしていました。「tell me your strory」といいながら、身の上話を聞くと、「ハリケーンカトリーナにより家を失った」「漁師だったが漁の最中に怪我をして働けなくなった」など人ごととは思えない事情を抱えた人がたくさんいます。FareStartのような取り組みを日本で始めるには、まず私たちの関係のあり方から考え直す必要がありそうです。