今年の4月22日&23日、アースデイ丸の内は展示や出店、ワークショップや講習会などで盛りだくさんのスケジュールだった。初開催にも関わらずできたことも多いが、課題も多かった。
運営面からいうと、6つの会場のなかでも、OAZOビルは丸ビルと同じくテナントが入っており、人通りも多いので、夜中しか設営や撤去ができない。今回は、丸ビル・OAZOビルともに燃料電池自動車や電気自動車を展示した。そこで夜中にこれらの搬入を行わなければならず、この作業自体がひとつのイベントのようだった。
OAZOビルでの展示、目玉のひとつは「ELIICA(エリーカ)」。慶応義塾大学SFC研究所が作った自動車で、リチウムイオン電池を搭載し、時速370kmを叩きだしたという。私も自分の目で見たのはこのときが初めてだった。
深夜0時ころ、東京駅前の通りで「ELIICA」がトラックから巨体を現したとき、周りで見ていた人から「ウォ〜ッ!」と思わず歓声が上がった。確かに凄い。飛んで行きそう。バットマンカーみたい。
- 暗いなか、堂々たる登場
- オーライ、オーライ
ここから会場内までは、長い距離をみんなで押して行くのだが、丸の内の近代的なビルにこのクルマのビックリ仰天フォルムはピッタリ合う。写真に写っているのは、研究所とビル関係のみなさん。暗いなか、ワクワクしながら活き活きと搬入作業をした。
- うわー、スゲ―
- ドアが上に開くんです
やっぱり環境問題というのは理性的に追求していきがちだが、カッコイイとか楽しいとか美しいとか、感覚や本能に近い部分は捨てられない。
いま、アルコール燃料や廃天ぷら油で走るクルマの研究が進んでいたり、やっぱりディーゼル車が見直されたり、そもそもクルマではなくて自転車に乗り換えたり、いろいろなトライがなされているけど、やっぱり自動車はカッコイイのが好きだ。
それにしても、自動車会社ではなくて、研究所が中心となって、38社の企業が協力してこれだけのものができたというのが、これまたすごい。なんせナンバーも取得しているのだから、一般に自動車として公道を走れるのだ。
今年は展示だけだったけど「来年は走らせてくださいね!」とお願いしておいた。ビルの谷間をELIICAで走る自分の姿を想像すると、今からワクワクする。