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大山でエコトイレ浄化大作戦実施決定! 自然環境を護るため、気合の人海戦術だ!

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Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo byicadrews

来る9月28日、鳥取県の国立公園・大山頂上の「エコトイレ」にたまった汚泥を人力で運び下ろす活動の実施が決定。鳥取県では500名のボランティア参加者を募集中だ。

全国に先駆けて2002年に設置されたこのエコトイレは水洗式で、し尿は浄化槽内で微生物が分解。処理水や雨水を循環して洗浄水に使い、電力も太陽発電と風力発電で供給されているという、かなりエコなスグレモノ。だが現在、浄化槽には約3.8トンの汚泥が蓄積しているため、それを廃棄して浄化能力を維持しなくてはならないのだ。

設置当初は耐用年数を迎えたバッテリーの交換と同時にヘリコプターで運搬される予定だったが、イヌワシをはじめとする山頂付近の希少な動植物への悪影響を懸念する声が上がり、人海戦術で対応することになったのだ。

そこで計画されたのは、500名のボランティアによる人海戦術。午前7時から大山寺博労座第四駐車場で受け付けし、山頂で汚泥が入ったポリ容器(約二リットル)を受け取って下山してもらうことで、計1トンを運搬するという肉体派の計画だ。快適な排便でスッキリとした気分で自然を楽しめる裏側では、裏方さん達の並々ならぬ努力があってのもの。汗をかきつつ、国立公園のトイレ問題について考えるのに最適な機会といえるだろう。

ニオイが気になる、なんだかバッチそう…、なんて心配は無用。し尿は微生物がバッチリ分解して汚泥となっているのだ。我こそは! と思い立った君は今すぐ鳥取県県西部総合事務所生活安全課までお電話を。番号は0859(31)9320です。