いよいよ迫ってきたCOP15(国連気候変動枠組み第15回締約国会議)。12月7日~18日、コペンハーゲンに世界各国の環境関連省庁の大臣が集結し、気候変動に関する重大な議論が展開される。京都議定書以降の温室効果ガスに関する各国合意がどこまで得られるか、地球人として、会議の行く末をしっかりと見届けたいところ。
そんな中開設されたCOP15のYOUTUBEサイトが話題となっている。世界中から一般市民が動画投稿という形で参加でき、賞品として、COP15におけるディベートに参加できる権利まで用意されているのだ。さっそくサイトを覗いてみよう。
RAISE YOUR VOICE CHANGE CLIMATE CHANGE
と題されたこのサイトは、公式動画の公開というよりも、一般市民の声をCOP15に届ける目的で開設されたもの。世界各国から投稿された動画が公開されていて、投票にも参加することができる。
動画は手作り感あふれるものから、CGを駆使したプロフェッショナルな映像まで様々。世界中の人がCOP15に向けてどのようなメッセージを発しているのか、どのような表現で気候変動を伝えているのか、とても興味深い内容になっている。ここでは、投稿作品のうち、言語がわからなくても理解できる動画をいくつかご紹介しよう。
まずはこちら「Fan of the World」では、“気候変動をただ座って見過ごしてはいませんか?”というメッセージを投げかける。イスラエルからの投稿だ。
フランスからの投稿作品「RE-SET」は、“Only 15 Cops to Save My Planet?”と疑問を投げかける。様々な物質が入り混じった地球をオーブンに入れると…?
こちらは、子供が描く絵を通して、気候変動の様子を表している、ブラジルからの投稿。
中には身体を張った(?)こんな動画も。タイトルは「Let the earth be not bald! …Save the Glacier」ドイツから!
ご覧のとおり、様々な工夫を凝らした作品が世界中から集まっているCOP15のYOUTUBEサイトは、一見の価値あり。
この中から最終的に選ばれた2作品には、コペンハーゲン行きペアチケットが贈られ、COP15のYOUTUBEサイト開催中の4日間、現地に滞在する権利が与えられる。さらに、会議場の見学ができるのはもちろん、世界中に放映されるCOP15 CNN/YouTubeディベートにも出演することもできるのだ。
動画投稿・投票とも締め切りは11月30日。気候変動に関する様々な表現を見て、投票するもよし、自分で投稿し、COP15のYOUTUBEサイト参加を狙ってみるもよし。
あなたなりの方法で、この世界的会議に参加してみてはいかが?
2009年12月1日17:12の追記
結果が出ました!
YouTubeのグローバル・コミュニティーが選んだ、コペンハーゲンに送る最優秀作品は以下の2つ。
paulgarilao とbrenoac のお二人がCOP15へ招待され、CNNとYouTubeのライブディベートに実演参加できる、とのことです。おめでとう!
paulgarilaoが作成した映像
brenoacが作成した映像
他にもユニークな動画がいっぱい!投稿動画を見てみよう。