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環境や人権への配慮を確認できるジュエリーのブランドをウォルマートが立ち上げ

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米ウォルマートは、原料の採掘から店頭に並ぶまでのトレーサビリティー情報を開示した貴金属製品の新ブランド「ラブ・アース・ジュエリー」を立ち上げ、ウォルマートと傘下のスーパー、サムズクラブと同社のウェブサイトで販売すると発表しました。

トレーサビリティーとは、どこで生産されたか、どのような流通経路を通ったか、どのような加工がされたかといったことを証明する「追跡可能性」のことです。日本でも、食品では大手メーカーやスーパーなどが取り組みを進めています。

ウォルマートは自然保護団体のコンサベーション・インターナショナルと共同でトレーサビリティー手法を確立し、環境や社会的な取り組みに積極的な鉱業会社や貴金属メーカーを取引先として選定、調達・生産を行ったそうです。ウェブサイトでは商品のトレーサビリティー情報を確認することができるほか、取引先の選定基準や調達先の環境や社会的な取り組みも紹介しているとのこと。

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金やダイヤモンドなどの生産にともなう環境破壊や労働者の人権侵害などの問題は、一部では以前から指摘されていましたが、一般の消費者には知らされてきませんでした。世界最大の小売店であるウォルマートがこのようなブランドを立ち上げることは、多くの消費者に選択の余地や、選択の際の新たな判断材料を提供することにつながります。とても意義があることだと思うので、ぜひ世界中に広まってほしいです。

日本では、「安心できる食品を選びたい」という声の高まりを受けて、食品のトレーサビリティーが重要視されるようになってきました。同じように、「環境や人権に配慮した商品を選びたい」という声が高まれば、必ず消費者の声に敏感な企業が検討を始めてくれるはずです。そういうわけで、もしジュエリーを買う機会があったら、ぜひお店やメーカーに聞いてみましょう。「トレーサビリティー情報を開示しているジュエリーはありますか?」と。そのひとことが、日本のジュエリー業界がトレーサビリティー導入に踏み出す後押しとなるかもしれません。