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日本の稲わらからバイオ燃料!温暖化防止と食糧確保で農水省が推進へ

Creative Commons. Some Rights Reserved. Photo by autan

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近年、地球温暖化や化石燃料の枯渇を防ぐため、石油由来の燃料の代わりとなる、植物由来のバイオ燃料が開発されています。しかし、多くの場合、その原料にはトウモロコシなどの食用になる作物を使っていたため、世界的な需要の増加にともない穀物の価格が高騰し、食糧不足などの問題を引き起こしてしまいました。

そこで、最近では食用となる作物と競合しない原料からバイオ燃料を作る技術が開発されています。特に、日本で毎年大量に発生し、その大半が廃棄されている稲わらはとても注目されていて、ホンダや月桂冠などが技術の開発を進めています。

そんななか、農林水産省も稲わらから作るバイオ燃料の生産拡大に乗り出しました。稲わらを有効利用する技術の開発や、地方の耕作放棄地を活用して食用にも転用できる燃料用の作物を生産する事業を進めるとのこと。

これは温暖化の防止や化石燃料の節約だけでなく、食糧安全保障や、農村地域の活性化への貢献も期待できる、一石何鳥にもなりそうな事業ですね。日本の稲わらから作ったバイオ燃料で自動車が走る日は意外と近いかもしれません。