7/4開催 ポスト資本主義のキャリア論|ゲスト:石山アンジュさん by WORK for GOOD

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サステナブルな生活が、「駅」から始まる。日用品プラスチック容器回収ボックスを設置した東急電鉄とユニリーバが描く、街と暮らしの未来

[sponsored by 東急電鉄株式会社]

サステナブルな取り組みに興味があるけど、どう行動すればいいんだろう?

そんな方に、私たちからお出かけのご提案。といっても、観光地をめぐる旅じゃありません。駅、商業施設、公園……普段のなにげないお出かけが、ちょっと視点を変えるだけで、サステナブルなアクションになるのです。

東急線沿線は、そんな行動のきっかけがたくさんある街。サステナブルな暮らしがある街へ、私たちと一緒に出かけてみましょう!

ある駅に飾られていた、かわいいオーナメント。実はこれ、駅などで回収されたプラスチック容器からつくられたものだと聞いたら、ちょっとびっくりしませんか?

私たちの身の回りのどこにでもあるプラスチック。飲みものやシャンプーなどのボトル、お菓子の袋、スマホケース、食器、おもちゃ…数え上げればきりがありません。

プラスチックは安価で扱いやすいため、とても便利な一方で、近年環境への影響が問題視されています。世界中の海には合計1億5,000万トン以上(※1)という途方もない量のプラスチックごみが存在しているといわれ、さらには毎年約800万トン(毎秒ゴミ収集車1台分, ※2)におよぶ量があらたに海へ流れ出しているとされています。

一度流出してしまうと回収が難しく、分解に何100年もかかるプラスチックは、環境にも、生き物にもいい影響を与えない。なんとなくそうわかっていても、問題が大きすぎてひとりで解決できるわけもなく、途方もない気持ちになってしまいます。

そんななか聞きつけたのは、東急線の駅で使用済みのプラスチック容器を回収し、リサイクルする動き。私たちが行動するためのヒントがあるのでは? と、東急電鉄株式会社(以下、東急電鉄)の伊藤佑太(いとう・ゆうた)さん、ユニリーバ・ジャパンの繁田知延(しげた・とものぶ)さん、プラスチック回収の現場を知る長津田駅駅長の髙橋強(たかはし・つよし)さんに話を聞きに行くことにしました。

左から、東急電鉄の伊藤さん、ユニリーバ・ジャパンの繁田さん、長津田駅駅長の髙橋さん

(※1)参考:McKinsey & Company and Ocean Conservancy (2015)
(※2)参考:Jambeck JR et al : Plastic waste inputs from land into the ocean, Science (2015)

日用品の使用済みプラスチック容器を、駅で回収

構内にプラスチック容器の回収ボックスがあるのは、東急田園都市線の南町田グランベリーパーク駅とたまプラーザ駅(2023年12月現在)。東急電鉄と、プラスチック使用量削減を目指すユニリーバ・ジャパンが連携し、駅を活用した日用品の使用済み容器の回収とリサイクルに取り組んでいます。

(提供:東急電鉄)

回収ボックスは、ユニリーバ・ジャパンの「UMILE(ユーマイル)プログラム」のもの。ユニリーバ製品のシャンプーなどのボトルやパウチを使い終わった後、ご家庭で洗浄・乾燥して回収ボックスに投函すると、「UMILE」と呼ばれるポイントを貯めることができます。

UMILEプログラムは、毎日の暮らしの中でのプラスチック削減やリサイクル活動を後押しするプログラム。回収ボックスへの投函のほか、ユニリーバの詰め替え製品の購入や、ビーチクリーンなど環境活動への参加でもポイントを貯めることができます。

回収ボックスへの投函でUMILE(ポイント)を貯める方法は、ユニリーバの公式LINEと友達になって、投函前の空容器の写真を撮影して送るだけ

写真を送った後は、空容器を投函。ボックスはテロ対策等の観点から、中が見えるように工夫されています

回収ボックスは、これまでは焼却処分されていた東急電鉄の駅係員や電車や施設の整備を行う技術員の制服からつくられています

貯めたポイントは、エコグッズに交換できたり、1UMILE=20円として、こどもたちのために活動している団体に寄付できたり、LINEポイントに交換して日頃のお買い物に使うことができるそう。

今のところ回収ボックスへの投函でポイントを貯められるのはユニリーバ製品のみですが、きれいに洗浄されたものであれば、もし他社製品が入っていてもまとめてリサイクルしているとのことです。

UMILEプログラムの仕組み(提供:ユニリーバ・ジャパン)

これまでUMILEプログラムの回収ボックスは、スーパーやドラッグストアなどの小売店に設置されてきたそう。お店で新しい製品を購入するときだけでなく、お出かけや通勤・通学のときなど日常のさまざまなシーンで気軽にプラスチックをリサイクルできるように、2022年3月に南町田グランベリーパーク駅で実証実験として設置を開始。回収状況が好調であったことから、2022年11月には本運用に入り、2023年11月にたまプラーザ駅でも設置されました。

ユニリーバ・ジャパンの繁田さんは、駅でのプラスチック容器の回収に手応えを感じていると言います。

繁田さん 南町田グランベリーパーク駅でのプラスチック容器回収量は、全国の設置拠点と比べて、とても高い数値になっています。また、回収したプラスチック容器の大半がきれいに洗浄・乾燥されていることに驚きました。東急線沿線で、使用済み容器を再資源化する活動への理解が深まっていることを感じています。

ユニリーバ・ジャパンの繁田さん

イベントを通して、駅で循環型社会に触れる

資源を循環させる取り組みをさらに広げていくために、東急電鉄とユニリーバ・ジャパンは循環型社会を体感できるイベントも実施してきました。

2022年10月には、南町田グランベリーパーク駅で着古したTシャツをリユースする「藍染ワークショップ」を開催。2023年8月には、UMILEプログラムで回収されたプラスチック容器を素材として、海をイメージしたオリジナルキーホルダーをつくるワークショップも行いました。

「藍染ワークショップ」では、参加者が持参した洋服やタオル、手ぬぐいなどが藍染によって美しく生まれ変わりました(提供:東急電鉄)

キーホルダーづくりワークショップは、講師にアクセサリー作家のKaiolohia307さん親子を迎えて開催(提供:東急電鉄)

キーホルダーの真ん中のカラフルな粒々は、回収後、洗浄・破砕したプラスチック容器でできており、「プラスチック容器がこんなところに使われるの!?」といった驚きの声があがったそう(提供:東急電鉄)

さらに南町田グランベリーパークで開催された「GREEN Good MARKET 2023」では、駅で回収したプラスチックをリサイクルしたフェルトで、クリスマスのオーナメントをつくるワークショップを実施。実は南町田グランベリーパーク駅のクリスマスツリーに飾られていたオーナメントは、そのときに参加者がつくったものなのです!(※南町田グランベリーパーク駅でのクリスマスツリーの設置は終了しています。)

参加者はクリスマスオーナメントを2個作成し、ひとつは持ち帰り、ひとつは駅で飾ることに

改札横に置かれたクリスマスツリー。実は植物の力で発電する「ボタニカルライトツリー」です

フェルトのオーナメント。星やトナカイなどさまざまな形がありますが、根強いファンもいる東急電鉄のキャラクターである「のるるん」が、こどもたちからも人気だそう!

自分が使い終えたプラスチック容器が、きれいな雑貨や自分が住んでいる街の景色の一部になる。それが資源の循環を体感できるきっかけとなり、ゆっくりではあっても、サステナブルな未来へ向けた種まきになっていくのかもしれません。

小さな意識の変化が、やがて社会を変える大きな動きを生み出す

南町田グランベリーパーク駅での取り組みが順調だったため、たまプラーザ駅にも設置されたプラスチック容器の回収ボックス。私たちのような利用者からすれば、全ての駅にあればいいのに! と思ってしまいますが、回収ボックスの設置はそれほど簡単なことではないそうです。

そもそも駅に何かものを置くというだけで、テロ対策などの安全面の問題があるうえ、ごみが周りに散乱したらどうするのかといった現場の対応も考慮しなければいけません。

さらに、法律の関係で回収したプラスチック容器を運ぶことにも制限があったり、回収ボックスを置く駅が地下にある場合、地上の道路などとの兼ね合いも考えなければいけないことも。そのため回収ボックスの設置のように、駅を交通以外の用途で活用しようとすると膨大な調整が必要になることも多く、結局実現できずに終わってしまう取り組みもあるといいます。

それでも東急電鉄が、駅での回収ボックス設置を実現した裏には、連載第1回の記事でも紹介した「誰もが環境貢献しやすいまちづくり」への思いがありました。

伊藤さん 私たち東急電鉄は、「お客さまのなにげない毎日が、環境貢献につながるようにしたい」と考えています。

東急線は全路線、実質再生可能エネルギー100%で運行しているので、乗っていただくだけでも環境へのアクションになりますし、さらにもう一歩踏み出して「いつも使う駅にプラスチック容器の回収ボックスがあるんだ! 投函してみよう」と思ってもらえたら嬉しいです。

東急電鉄の伊藤さん

回収ボックスの設置ひとつをとってみても、「なにげない毎日を、環境貢献につながるようにする」ためには労力がかかるようですが、「まずはお子さま向けのワークショップを入り口に、少しでも多くの方に活動に興味を持ってもらうことが第一歩」だと、長津田駅駅長の髙橋さんはいいます。

髙橋さん 「お父さん、お母さん、環境のために回収ボックスに持っていこうよ」なんていうお子さまのひとことが、これまでアクションを起こしていなかった大人の意識が変わるきっかけになるかもしれません。

実際、ワークショップへの参加をきっかけにプラスチック回収に参加してくださる方も増えているんですよ。楽しい、かわいいといった気持ちが入り口となるイベントなどを通して、「使い終わったプラスチックはごみではなく、資源なんだ」という意識を持ってもらえることは、とても大切だと思っています。

「小さな意識の変化が積み重なっていけば、やがて大きな声や動きとなり、今よりももっと環境に配慮した行動を起こすことがあたりまえの社会になっていくのかもしれないですね」と話す長津田駅駅長の髙橋さん

交通の要にとどまらない、駅の可能性

東急電鉄では法律などさまざまなハードルを越えて、プラスチック容器の回収ボックスを駅に設置したことで、交通の要(かなめ)にとどまらない役割を駅が担っていく可能性も見えてきたといいます。

髙橋さん これまで駅の役割は、比較的交通に特化してきました。しかし、回収ボックスという交通以外の用途が持ち込まれたことは、駅の可能性を広げるきっかけになるのではないかと思っています。

交通の用途以外でも、街の人に気軽に駅に立ち寄ってほしい。移動もできて、買い物もできて、イベントも楽しめて、環境貢献もできるような場所に変わっていけると嬉しいですね。

駅構内でありながら、緑が豊かで空間も広く、公園のような南町田グランベリーパーク駅。回収ボックスの設置のほか、階段下に貯めた水をトイレの洗浄水として使用するなど、環境に配慮した取り組みを行っています

今後は、東急田園都市線の鷺沼駅から中央林間駅までをプラスチック容器回収重点エリアとし、回収ボックスの設置をさらに増やしていく計画だそう。それだけではなく、各駅のドラッグストアなどのテナントと連携し、購入したプラスチック製品を使い終わったら、回収ボックスへ投函するという流れをつくれるように働きかけているところだといいます。

繁田さん 今は回収したプラスチック容器をまとめて路線便でリサイクル工場へ送っていますが、ゆくゆくは電車で運べるようにできれば、CO2の排出量も減らすことができ、より環境に配慮した取り組みにしていけると思っています。

回収したプラスチック容器でつくられた糸。この糸を編んで袋をつくり、プラスチック容器の搬送に使えばいいのでは? と盛り上がる場面もありました

「今後は、『サステナブルな街だから、この沿線に住みたい』と思う人が増えていったら嬉しい」と話す東急電鉄の伊藤さん。髙橋さんは、「駅がそのきっかけになれば」と続けます。

髙橋さん 新型コロナウイルスの影響で、自宅で仕事したり、過ごしたりする方も増えたと思います。でも、それってエコなんだろうか? と思うこともあって。本当は、電車に乗って街に出て、ひとつの場所に集まった方が、エネルギーの消費は抑えられるかもしれません。東急グループでも、環境省が推奨する「ウォームシェア(できるだけひとつの場所に集まり、暖房機器を使う部屋を減らす消エネの方法)」の生活スタイルを具現化する取り組みのひとつとして、家の電気を消して商業施設へお出かけすることで節電をおこなう「東急沿線お出かけ節電プロジェクト」を実施しました。

電車を使って街に出ることは、街の活性化や節電につながるアクションと捉えられるんじゃないかなと。駅がそんな環境貢献のきっかけになれば、なにより嬉しいですね。

今回ご紹介したプラスチック容器の回収ボックスやリサイクルに関連したワークショップなどはもちろん、東急線沿線には「BULK FOODS MARKET」といった計り売りショップなど、サステナブルな取り組みに触れる場や機会がいくつもあります。

電車に乗ってそういう場所へ足を運んでみるのも、環境へのひとつのアクション。しかも自分ひとりではなく、まわりの友人や家族に声を掛け、連れ立って訪れてみたら、その輪をさらに広げられるかもしれません。

ぜひあなたも、サステナブルな暮らしがある街へ出かけてみませんか?

連載「Ticket to Sustainable Town〜サステナブルな暮らしがある街へ、でかけよう〜」の他の記事は、こちらをご覧ください。

(編集・撮影:山中散歩)

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