「はじまりの問い」ワークとは
たとえば「さあ、DIYでもやってみようか!」というとき、あなたはまず何から始めますか?
いきなりホームセンターに行ったり、気の向くままにDIY動画を眺めたりして、結局具体的に何をすればいいかわからない、なんてことはないでしょうか。
何かをデザインするときには、まず、そのデザインを通して何を大事にしたいか、どういう状態が自分や相手にとって幸せなのかを知ることが大切です。DIYをしたいと思ったら、「どうして自分はDIYをしたいのだろう」「DIYを通じて、どう幸せになりたいんだろう」と考えてみると、必要な道具や材料、プロセスがわかってきますよね。
今回紹介する「はじまりの問い」ワークは、「自分にとっての幸せとはなにか?」を観察して、自分の根っこにある価値観とつながりなおす試みです。デザインの第一歩は、どっちの方向に歩けば、喜びや幸せに近づくかを知ること。具体的なアクションをとる前に、「はじまりの問い」を通じて何が幸せなのかイメージしてみると、そのあと必要な道具やプロセスが見えてきます。
ワークの概要
ワークに大切な態度
ワークの進め方
1. 安心できる場所に移動するなど、参加者がリラックスできる状況を整えましょう。
2. 2人1組になり、聞き役と話し役を決めます。ワークはひとりずつ順番に行います。ひとりあたり10分、余裕があれば20分くらい時間をとってみてください。
3. はじまりの問い1、2、3のカードから、気になる1枚を選びます。初めてこのワークを行うときは、問い1「『生きる』ってどういうことだろう?」から、じっくり時間をかけて始めるのがおすすめです。問い2と3も、慣れてきたらやってみてください。
4.聞き手は、選んだカードの裏に書かれた質問を投げかけます。話し手は、その問いをじっくり味わいながら、話してみてください。
このとき、聞き役は、相手が話しやすいように、あいづちを打ったり、「それはどういう意味?」「それでその後どうなったの?」など、話しやすい軽い質問をしてみてください。このとき、アドバイスやジャッジメントはせず、話し手に寄り添って聞きましょう。
5.時間が来たら、役割を交代して、同じことを行います。
ワークのコツと発展
ワークを終えて、どんな気分になっていますか?
自分自身の大切にしているものに気づいたり、相手のことをより深く理解できたのではないでしょうか。はじまりの問いは、いかしあうデザインを実践していくなかで何度も戻っていく問いです。ひとりではもちろん、家族やチームのみんなでも、繰り返し行ってみてください。
やってみたレポート
#いかしあうデザインカード(随時更新)
みなさんは、どんな人と、どんな場面で「はじまりの問い」をやりましたか?
ぜひ「#いかしあうデザインカード」をつけて、SNSでワークの感想や収穫を教えてください。
初対面の方と感性みたいなものを共有できたのがとても嬉しかったです。(おぐなお)
私の大切にしたい”生きる”は、思っていたよりもゆっくりしたペースが必要だったんです。ゆっくり歩いて、手をつなぐ。あらゆるものに対して、そういうペースを取り戻したいという気持ちになりました。(森野日菜子さんのnoteより)
(このワークの発案者: 鈴木菜央)
– INFORMATION –
ワークで使用している「いかしあうデザインカード」はグリーンズが開発したもので、greenz people(NPOグリーンズの会員)限定の特典となります(非売品)。今ご入会いただいた方には、通常の特典に加えて、カードを使ったワークを紹介した「いかしあうデザインカード使い方ガイド」をいち早くプレゼントします!
(※すでにgreenz peopleになってくださっているみなさまにも、ご希望者にお届けします!詳細は後日、Facebookグループページやピープル限定メルマガでご案内します◎)
さらに、greenz peopleになると、鈴木菜央によるカードワークショップを無料で受けられます。
ワークショップ申込方法などは、greenz peopleのみなさま向けに近日中にご案内します。お楽しみに◎
①「ニーズ」カードを使ってみよう! 7/31(土)9:00-10:30(zoom使用)
②「資源」カードを使ってみよう! 8/5(木)20:00-21:30(zoom使用)
greenz peopleは800名のコミュニティに育っています。教育、まちづくり、福祉、ビジネスなど、あらゆる領域で「いかしあうつながり」をつくりたいと思っている方は、ぜひこの機会にgreenz people入会をご検討ください!