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アマンダ・ゴーマン「アートは政治」バイデン大統領就任式で朗読した詩人が語った個人が発信する意味

わたしたちの暮らしは、判断の連続ですね。
何を仕事にし、何を考えて、何にお金を費やすかなど、全ては自分で考えて決めることの繰り返し。自分の考えをもつことの重要性を否定する人は少ないでしょう。

では、自分の考えを「届ける」ことについてはどうでしょう。
ソーシャルメディアが充実し、書いたり話したり撮ったり歌ったり踊ったり、あらゆる手段で自分の声を世界に発信できるようになりましたが、何か意見を書き込みたくても、”政治的”と言われる懸念が先行したりして、言葉を飲み込んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。

2021年1月、アメリカ新大統領の就任式で詩を朗読し、世界中の注目を集めた22歳の詩人、アマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)さんは、自分の考えを声にして届けること、政治的であることの重要性を笑顔で語っています。

Poets have this phenomenal potential to connect the beliefs of the private individual with the cause of change of the public, the population, the polity, the political movement. (詩には、個人の心情と、世間や国民や政治組織といった変化を結びつける、すごい力があるんです)

これは2018年、ハーバード在学中の彼女がTEDで語る中での言葉です。このトークでアマンダは、全てのアートはそもそも政治的であり、言葉は気持ちと政治を融合する、という話をしています。自分で発信することの意味を見失いそうな人に向けて、力強く背中を押してくれるような前向きなメッセージです。

大統領就任式の華々しい姿で初めてアマンダを知った人も多いと思いますが、彼女も幼少期には「R」など特定の言葉の発音ができない障害があったこと、また、人前でどんなに堂々としているように見えても、内心は恐怖で震えていることなど、彼女の素の一面にも触れられています。

アマンダが人前に出る前に何をして恐怖を克服しているのかは、ぜひ動画をチェックいただくとして、個人の矜持が、政治的な芸術として醸成される大切さについて聞いてみてください。

(photo @Quartz Media)