新型コロナウィルスの蔓延。
常態化している異常気象。
もはや、私たちの生活はいつ何が起こるかわからない状態なのかもしれません。
しかし、私たちは社会が混乱する以前から、知らず知らずのうちに、選択肢を狭めて、「そうせざるをえない」と考えて二の足を踏んでしまっていることはありませんか?
本当は好きなことを生業にしたい。
自分らしさを押し殺して働きたくない。
選択肢を狭めずに「働くこと」と「生きること」を両立するにはどうしたらよいのでしょうか。
今回ご紹介する記事は、ひとつの生き方に縛られず、さまざまな選択肢をもって生きる人の記事を集めました。これを機に「働くこと」「生きること」についてもう一度、考えてみませんか。
肩の力を抜いて、自分の感覚に正直に選択していく。中嶋希実さんの在り方が教えてくれる、自分が生かされる生き方・働き方との出逢い方 by いとうあやねさん
「自分にしかできない仕事をする。」という言葉から、どういう働き方をイメージしますか?
ひとりで起業してぐいぐいやっていく、独自の技術をもった職人さん、フリーランスの自営業など、独立してやっていくものを想像することが多いのではないでしょうか。でも、組織の中でも「リーダーとは違うんだけど、この人がいるとプロジェクトやコミュニケーションが円滑に回るなあ」という働きをしている人、「事務仕事は、営業は、この人に」と任せたくなるような人、そんな、集団の中で輝く働き方もありそうです。
今日ご紹介する中嶋希実さんは、「フリー(自分ひとり)でやっていくよりは、誰かやどこかと手をつないでやっていく方が自分が生かされる気がする」と語ります。
いろんな生き方や働き方を紹介する求人サイト「日本仕事百貨」で長年にわたりエディター・ライターとして活躍した希実さんですが、実は他にも複数の役目を引き受け、自分が生かされる仕事や暮らしをつくっています。希実さんが、自分に合うと感じている仕事とは? そういう仕事と出逢うために大切にしていることは?(⇒続きは、こちら)
社会を変えたいから、暮らしを変えた。人生を、自分の意思で選び取ったフリーライター・柳澤史樹さんの「選択するリテラシー」 by 平川友紀さん
神奈川県相模原市緑区(旧津久井郡相模湖町)で暮らすフリーライター・柳澤史樹さん。多くのターニングポイントを経て、2016年、この地で農的暮らしをスタートさせることになりました。
つい最近まで、暮らしはおろか、人生にさえ向き合っていなかったという柳澤さんが、根本となる問いに向き合い、自ら選び取った先に待っていたのが、現在の暮らしと生き方です。そんな柳澤さんのこれまでを振り返り“消費されない生き方”とはなんなのかを探ってみたいと思います。
社会が変わらないと嘆く前に、自分の人生に向き合い、心地よく、豊かだと思う生き方を選び取ること。それが、自らの意思による選択であるかどうかということ。それこそが、消費されない生き方への第一歩なのではないでしょうか。(⇒続きは、こちら)
未経験。だけど楽しそうだし、できるかも!「むろうはちみつ」的場ふくさんの、働きながら始める小商い by 寄稿者さん
奈良県産はちみつのブランド「むろうはちみつ」をはじめた的場ふくさんは、「まさか自分がはちみつ屋さんをすることになるとは思ってもいなかった」と振り返ります。
「好きなものや場所を漂ってみよう」「楽しそうだし、私にもできるかも」その種を育てる周囲の人や環境に自分の身を置くこと自体が、「むろうはちみつ」の小商いの出発点。彼女自身、今も迷いながら進んでいて、決して簡単な道のりではなかったけれど、思いの解像度を上げ、身近にできることから確実に行動していく姿に、私自身大きな刺激を受けました。
みなさんも、今気になることや関わっていることから、「やってみたい」の種を見つけてみませんか。それはきっと、あなたの日常の中にもう潜んでいるはずです。(⇒続きは、こちら)
「自然と本気で遊ぶ」を実現するために選んだのは二足のわらじと二地域居住。やきとり屋兼スノーボーダーの中西圭さんに聞く生業のつくりかた – by 福井尚子さん
都市と農村部。または地方とまた別の地方。2つの生活拠点を行ったり来たりしながら暮らす二地域居住は、随分と聞きなじみがあるものになってきたように感じます。こうしたライフスタイルは、実践する人に生活のゆとりを、受け入れる地域には活気をもたらすとして、国でも推進され、注目が集まっています。
「備長炭火やきとり 麻顔」を営む、中西圭さん。夏はいすみ市で出店専門のやきとり屋として各地を飛び回り、冬は新潟県妙高市でやきとり屋の店舗を開きながら、スノーボーダーとしても活動しています。
「やきとり屋が絶対にやりたかったわけじゃないんです。自然で遊ぶことが僕にとってはメイン。その中でどうやって仕事と暮らしをつなげていけるかを考えたときに、今の形になったという感じです。そのとき自分にできることがやきとり屋でした。」(⇒続きは、こちら)
儲けを意識しなければ、大抵のことは実現できる。「サーフジャムフェスティバル」オーガナイザー迎忠男さんから学ぶ、好きなことを続ける生き方とは? by 平川友紀さん
いすみの移住者の中で、もっとも謎が多い人。その人の名前は迎忠男さん。千葉県いすみ市で、「サーフジャムフェスティバル」「フォレストジャム・グランデ」というふたつのフェス、月1回の「フォレストジャム」という音楽イベントを主催するオーガナイザーです。
迎さんの現在の肩書きを並べるだけでも、その「謎」さは際立ちます。イベントオーガナイザー、屋台作家、ウェブデザイナー、システムエンジニア、ケータリング屋。細かいものや過去にやってきたことも含めたら、その経歴は、とても時系列では追えないほどめまぐるしいものです。
迎さんは、なぜこんなにいろいろなことを手がけているのでしょうか。迎さんの半生を辿りながら「好きなことをして生きる」とはどういうことかを考えてみたいと思います。(⇒続きは、こちら)
こうして記事をまとめてみると、好きなことをやりながら生きるということは、ハードルの高いことではないのかもしれないと気づかされます。
新型コロナウィルスの影響により、リモートワークやオンライン会議など、働き方に変化が出た人が多いと思います。この機会に、社会や組織、そして周りの人との関係性を再確認して工夫してみませんか? きっと、心地のよい生き方や働き方の実現に近づけるかもしれませんよ。
– INFORMATION –
この記事をもとに、どんなことを日々感じているのか、生活の変化や社会への思いなど、これってどう思う?ということを素直に、そして気軽に話したいと思っています。この記事を読んで少しでも感じるものがあった方のご参加お待ちしています!
詳細はこちらをご覧ください。
https://gcc-u25-mumeina-watashitachide-hanaso-vol1.peatix.com/
– NEXT ACTION –
(Text / Curator: 塩澤僚子)
(写真提供: 山中康司)