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みなさんが読書をするときは紙の本と電子書籍、どちらを使っていますか? 今回は、本と電子書籍それぞれの良さを活かしたプロジェクトをまとめました!

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greenz playlist」は、読者のみなさまの「毎日見れないから、いいとこどりしたい!」「過去の記事からも、なにか面白いものを見つけ出したい!」という声に応えて、まるでDJのように、過去の記事をテーマ別にリスト化していく企画です。

電子書籍で本を読む光景もすっかりなじんできた今日このごろ。

場所をとらないから電子書籍! という人から、やっぱり紙の本をめくって読みたい人、あるいは時と場合によって使いわける人まで。読書のありかたはどんどん多様化しているような気がします。

実際に、これまでgreenz.jpで紹介してきた本にまつわるプロジェクトも、紙だったりデジタルだったり形はさまざま。子どもたちが直面している問題に取り組むものから、地域の人とのつながりを生みだすものまで、いずれのプロジェクトも紙ならではデジタルならではの良さや可能性を私たちに教えてくれるものばかりでした。

というわけで今回は本を使ったプロジェクトたちを、紙の本と電子書籍を使ったもので交互に紹介していきます!
 
【電子書籍】ガラケーが電子書籍リーダーに!重い教科書を背負って長時間通学するフィリピンの子どもたちを救った「Smart TXTBKS」[Cannes Lions2013] by 丸原孝紀さん
 
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最初に紹介するのは、電子書籍の仕組みを活用した教育支援プログラム。

電子書籍リーダーやタブレット端末は、発展途上国の人びとにとってカンタンに手の届くものではありません。そこで「Smart TXTBKS」では昔ながらの携帯電話いわゆるガラケーを使って教科書を読めるようにしています。

持ち運びやすいということだけでなくどのデバイスで読むか自由に読む側が選択できることも電子書籍の大きな強み。電子書籍の柔軟さを思いっきり活かしたこのプロジェクトは、2014年に南アフリカでもスタートしたとのこと。
(⇒続きは、こちら

 
【紙の本】産婦人科が贈る、ママのお腹と一緒に育つ本。 世界三大広告賞を制覇の「MOTHER BOOK」とは? by hitomi.nさん
 
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つづいて、読者が書き綴っていくことができる紙の本を紹介しましょう。

「MOTHER BOOK」は、妊娠期間に毎週1ページずつ赤ちゃんへの思いと綴っていくことのできる本。めくっていくと右側のページが立体的に膨らんでいく「ママのお腹と一緒に育つ本」は、赤ちゃんが大きくなってからも家族の大切な思い出となるはずです。

“「パソコンやスマートフォンを使って記録するのと比べて、ペンを持ち美しい紙とデザインのMOTHER BOOKに書くという行為は少しだけ「書くぞ」という気合いが必要です。その少し高いハードルが、妊婦さんがお腹の中の赤ちゃんや自分の気持ちの変化に、心を落ち着かせて向き合うキッカケになるかもしれません”

ひと手間かかるからこそ落ちついて向きあう時間をつくることができる。こういった少し不便なところも、紙の本だからこその良さといえるのかもしれません。(⇒続きは、こちら

 
【電子書籍】忙しい毎日でも、本を手に取ってほしい。中国の国立図書館が地下鉄で展開した”動く図書館”の仕組みとは? by 山川七海さん
 
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次に紹介するのは、北京の地下鉄に出現した、電子書籍を活用した「動く図書館」。

“いまや、携帯を使えばいつでもどこでも簡単に情報が手に入り、ワンタッチで物を買うことも可能なこの時代。わたしたちは、この優れた機械を使って、効率的で魅力ある学びの方法を考えました。忙しい毎日の中で、人々が携帯を通してでもいいので、図書館を利用してくれる機会がもっと増えればいいなと思います”

さまざまなテーマにあわせて選ばれた電子書籍たちを無料で読むことのできる「M-Subway Library」。電車の壁に貼られたQRコードをスマホで読みとるだけでカンタンに利用できます。いつでもどこでも読めるという電子書籍の良さを活かしたこのプロジェクト。電車だけでなくバスなど、ほかの公共交通機関でも実現できるアイデアなのではないでしょうか。
(⇒続きは、こちら

 
【紙の本】子どもたちに自然の循環を教えるには、知識だけでなく体験させることも大事! アルゼンチン発、土に埋めると芽が出る本「Tree Book Tree」 by 岩崎史香さん
 
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こちらは、紙の本で学び、読み終えたら自然循環を学ぶための道具になるというプロジェクト。

“「Tree Book Tree」には、環境に優しいインクや中性紙が使われているだけではなく、紙に中南米原産の木の種が埋め込まれています。本を読んだ後に不要になった際は解体などせずに、そのまま土に埋めるだけで、自然と紙とインクが土の中で分解され、種だけが残るという仕組みになっているのだといいます。”

知識だけでなく、木を育てるという体験も届けてくれる本「Tree Book Tree」についての記事。先ほどの「MOTHER BOOK」と同じように、読むこと以外の本の使い道を私たちに教えてくれます。(⇒続きは、こちら

 
【本によって生まれるつながり】街が、人が、本でつながり、動き出す。カフェにも雑貨屋さんにも、街中に小さな古本屋さんがオープンする“始まり”の日「小田原ブックマーケット」 by 池田美砂子さん
 
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最後に、古本を使って地域コミュニティや、人のつながりを生み出している事例を紹介します。

地元の人がいろんな会場で古本市をいっせいに開催する地域の行事「小田原ブックマーケット」。カフェや雑貨屋さん、公民館やコワーキングスペースにも古本がずらりと並びます。

”買わなくても店主とその本の話を一瞬するだけで気持ちと気持ちがつながる感覚があるし、例え会話を交わさなくても、並んだ本を見て「あ、この人もこの本好きなんだ!」と、目と目の会話があったり。古本市には、本が並んでいるだけで会話をしているような、そんな面白さがあります。”

マーケットを企画している牛山さんの言葉からは、本が人と人とのコミュニケーションを生みだすツールでもあることにあらためて気づかされました。(⇒続きは、こちら

 
いかがでしたでしょうか? 一言で「本」といっても知識を得るだけでなく、人とつながる媒介となったり、たくさん書き込んでかけがえのない思い出の品となったり。ひとつひとつのプロジェクトからは、本と人とのさまざまな関わりあいが浮かびあがってきます。

紙が好きなあなたも電子書籍派のあなたも、読書の秋が終わってしまう前にいつもとちょっと違う方法で本と関わってみてはいかがでしょうか? これまで知らなかった紙とデジタルそれぞれのよさを発見するきっかけになるかもしれません。

(Text / Curator: 向晴香)

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