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みなさんは、秋というと何を思い浮かべますか? 松茸やさんまなど秋の味覚を思い浮かべる方もいれば、運動会が開催されるシーズンなのでスポーツが真っ先に浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。
一方で、”芸術の秋”という言葉もあるように、秋は展覧会や博覧会が盛り上がる季節でもあります。中には、文化祭や発表会に向けて、美術作品の仕上げに取り掛かっている方もいることでしょう。
そこで今回は、これまでにgreenz.jpで紹介してきた様々な事例の中から、アートで人々を巻き込んでいるプロジェクトをまとめてみました!
築60年の木造アパートが、カフェやギャラリーのある“日常的”アート空間に。東京・谷中の最小文化複合施設「HAGISO」ができるまで by 猪鹿倉陽子さん
最初に紹介するのは、東京・谷中にある最小文化複合施設「HAGISO(ハギソウ)」。
「アート」というと、美術館や画廊や芸術祭に出かけて楽しむ、非日常的な楽しみと捉えている方が多いかもしれませんが、「HAGISO」は「もっとアートを気軽に、日常生活の中で楽しんでほしい」という思いで運営されているのがポイント。
施設には芸術作品を展示するギャラリースペースやカフェ、さらに美容院が入居しており、人々が吸い寄せられるように集まってくるコミュニティスペースになっています。(⇒続きは、こちら)
ホームレスのおっちゃんの作品に”グッとくる”!アートで釜ヶ崎の課題解決を循環させる「ココルーム」 by 杉本恭子さん
詩人の上田假奈代さんが主宰する釜ヶ崎には数少ないアートNPO「こえとことばとこころの部屋 ココルーム」。大阪・西成区にある“釜ヶ崎”でカフェを運営し、”おっちゃん”たちとのアート活動や詩のワークショップなどに取り組んでいます。
昨年には、現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ」に招聘され、その費用をMotionGalleryで募り、大きな話題となりました。(⇒続きは、こちら)
ストリートカルチャーでコミュニティづくり!NPO法人「Street Culture Rights」が仕掛ける浮世絵展『すとり〜と百景 NAGA展』 by 仙波千恵子さん
昨年2月に、東京国際フォーラムでユニークな展覧会が開催されました。それは、日本伝統の浮世絵に、現代のストリートカルチャーがミックスされた作品を展示するというもの。
NPO法人Street Culture Rights(ストリート・カルチャー・ライツ)が展開する、「RAW SKOOL(ロウ・スクール) プロジェクト」の一貫として開催されたこの展覧会は、ストリートカルチャーを通して、国境や年齢を越えた交流活動を展開しているほか、若いアーティストの育成にも取り組んでいるのだとか。(⇒続きは、こちら)
世界中で愛される新しい音楽のカタチを日本でも。プライベートな空間で開かれる、当日まで何もわからないライブイベント「sofar sounds」上陸! by 平川友紀さん
音楽も、もちろんアートの一部です。昨年春に上陸した「sofar sounds」は、ロンドン発祥のプロジェクト誰かの家のリビングなどのプライベートな空間で不定期に行われていて、その場所は、事前に参加を申し込んだ人のみに、開催直前に伝えられます。
出演アーティストも、当日発表するまで秘密。つまり参加を申し込む時点では、参加者はイベントについて何もわからないのです。しかし、「新しい音楽に出会えるかも」という期待を抱いて参加する音楽ファンが増えています。そして、アットホームな空間で楽しめる音楽が、人々をつなげているのです。(⇒続きは、こちら)
商店街の空き店舗を、物々交換所に!?予測不可能なコミュニティを生むアートプロジェクト「リビングルーム」 by 増村江利子さん
埼玉県北本市にある「北本団地」。この団地に住む世帯主の7割は60歳以上で、ひとり暮らしの高齢者も増えているといいます。
そんな団地の商店街で、2010年に始まったのが「リビングルーム」と名付けられたアートプロジェクト。活動初日から団地の子どもたちが”店員”となって不要な家具を集め、やがて生まれた「居間」のような空間で物々交換が始まりました。
このアートプロジェクトを仕掛けたのは、アーティストの北澤潤さん。北澤さんは”アーティスト”という立場から、人びとの生活に寄り添うプロジェクトを多く企画しています。(⇒続きは、こちら)
いかがでしたか? 芸術は音楽や絵画など、特定の分野のことを指すものではありません。ぼくは日々の生活を美しく過ごすことも、「リビングルーム」のように人々のつながりを生み出すことも、芸術として捉えていいと考えています。
単に芸術作品を鑑賞することも充分に素敵ですが、今年の秋はその解釈を広げてみて、自ら芸術作品の創作に挑戦したり、実践するのもいいかもしれません。
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