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LGBTだけじゃない! 誰もが過ごしやすい、インクルーシブな社会の実現を目指す取り組みをまとめました!

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greenz playlist」は、読者のみなさまの「毎日見れないから、いいとこどりしたい!」「過去の記事からも、なにか面白いものを見つけ出したい!」という声に応えて、まるでDJのように、過去の記事をテーマ別にリスト化していく企画です。

先月、アメリカのすべての州で同性婚が合法になったことは、みなさんの記憶に新しい出来事のはず。ここ日本でも、渋谷区で同性カップルが結婚に準じる関係と認められ、証明書を発行する条例が3月に制定されたばかりです。

まだまだ制度的であったり、人々の理解度が深まっていなかったりと問題は残っていますが、それでも昔と比べてLGBTが取り上げられる機会は増えたのではないでしょうか? しかしLGBTへの理解が進んでいる一方で、日本にはまだまだ知られていないマイノリティや社会的弱者の人々がたくさんいます。

そこで今回は、人種や障害の垣根を超えて、誰もが過ごしやすい世の中をつくるために活動されているプロジェクトを、まとめて紹介したいと思います。
 
「違い」よりも「同じ」に目を向けると見えてくる悩みとは。ハーフの、ハーフによる、すべての人のための映画『ハーフ』 by 石村研二さん
 
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現在日本では国際結婚をする人々が増え、「ハーフ」と呼ばれる子どもや若者たちが、急速に増えているといわれています。

こちらの記事では、映画『ハーフ』のあらすじだけでなく、この映画を見たことによって気づかされる、今の日本に存在する「違い」から生まれる「差別」、そして単純に「差別」という視点だけではとらえきれない、彼らの苦悩について紹介しています。

あまり問題として取り上げられず、レッテルとして貼られてきた「ハーフ」に関して、改めて考えてみませんか?(⇒続きは、こちら

 
福岡の障害者支援施設「工房まる」の樋口龍二さんたちが変えようとしている、障害者と社会の「間(あいだ)」にあるもの by 的野裕子さん
 
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こちらの記事では、今、日本社会と障がい者の「間」には、意識や価値観のギャップのようなものがあるということ、そしてそれを変えるための樋口さんの取り組みが紹介されています。

先ほどの『ハーフ』の記事と同様に、私たちにとっては当たり前のことが、障がい者にとってはそうではないということを気付かせてくれます。

最初にこの工房を訪れた時には、「わ、どうしよう…」と心が引いてしまったという樋口さん。そんな樋口さんの意識がどう変わっていったのかを知ることは、私たち自身の意識や価値観の変化の糸口になるのではないでしょうか。(⇒続きは、こちら

 
辛い現実を知ってもらうにはアイデアが必要だ。難民支援協会(JAR)15年の歴史に学ぶ「おいしくて、かわいい作戦のつくり方」 by FelixSayakaさん
 
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写真提供:難民支援協会

こちらの記事では、冒頭で2014年に話題になった「アイスバケツチャレンジ」を取り上げ、「厳しい現実が他人ごとであるが故に見向きもされない」という問題を提示した上で、「認定NPO法人難民支援協会(JAR)」の広報活動について書かれています。

難民と聞いても、あまり馴染みがないかもしれません。しかし、昨年は5000人が迫害などを理由に母国を離れ、日本で難民申請を行いましたが、そのうち認定されたのはたったの11人のみ。日本は以前から諸外国と比べ、申請者数に対しての認定数があまりにも少ないことが問題とされているのです。

そんな難民に対して、より多くの人に関心を持ってもらうための、食やアクセサリーなどさまざまな分野からの支援方法が紹介されています。難民問題というと難しく考えがちですが、自分の関心のある身近な分野から関わることができるということを実感できます。(⇒続きは、こちら

 
路上生活者から自立支援の現場リーダーへ! 「NPO法人Homedoor」で人生が変わった野口さんに聞く、ホームレスだったからこそできること by 東善仁さん
 
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「まさか自分がホームレスになるわけがない…」多くの人はこのように自分とは関係のない人々だと考えがちですが、実際にこの記事に登場する野口さんも、もともとは企業の正社員でした。しかし不況をきっかけに突然解雇され、仕事だけでなく家も失ってしまいました。

そんな野口さんは「Homedoor」で働き始め、現場リーダーを任されます。実際にホームレスを経験したからこそ、他のホームレスにアドバイスするなど積極的に動いている様子が記事から伝わってきます。

「自分には関係ない」と無関心になるのではなく、まずはどんな取り組みが行われているのか、知ってみませんか。(⇒続きは、こちら

 
親と一緒に暮らせない子どもの現状を知っていますか? 社会的養護の子どもたちを家庭的な環境で育てる「子どもの村JAPAN」 by 村山幸さん
 
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親の病気、経済的な理由、虐待などによって、親が育てることができない子どもたちは、厚生労働省の発表では、約47,000人いると言われているそうです。

そういった子供たちの85%は、乳児院や児童養護施設で育っており、残りの約15%は里親さんやファミリーホームといった家庭養護で育っているのだとか。しかしそれは世界的に見ると少し特殊で、オーストラリアでは90%以上、アメリカやヨーロッパも50%~70%が里親のもとで養育されているそうです。

この記事では、子どもたちを社会の責任で公的に育てる「社会的養護」を行うために生まれた「子どもの村JAPAN」という取り組みについて紹介されています。親の元で育つことができない子どもたちに何ができるのか、一緒に考えてみましょう。(⇒続きは、こちら

 
ここであげた5つのマイノリティや社会的弱者たちが抱える生きづらさの原因は、政治的・経済的であったり社会的であったりと、実際のところとても複雑です。

とはいえ、個人の力では解決が難しい、このような社会的課題を人々が集って一緒に取り組んでいくことで、解決への一歩を踏み出すことができるはず。誰もが過ごしやすい社会を実現するために、私たち一人一人が少し意識を変えて、日々の生活に一工夫加えることが大事かもしれませんね。

(Text / Curator: 岩崎史香)

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