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作り手と話すことでモノへの思い入れは変わる。「ててて商店街」で縁日のような買い物を!

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「ててて」とは、「作り手(て)」「使い手(て)」「伝え手(て)」のこと。今、見えにくくなっている三者のつながりを、改めて結び直そうと始まった活動です。今年2月に作り手が伝え手(売り手)向けに商品を紹介する見本市が行われ、3000人以上のバイヤーが訪れました。

今度は、一般のお客さんが作り手に出会える「ててて商店街」が、渋谷ヒカリエで行われます。北海道、石川、長崎など日本全国から21組の職人が集まり、お客さんに直接品物を販売する、縁日のような展示販売になるのだそう。並ぶのは、日本の各地に伝わる工芸の技を生かした食器や雑貨など、シンプルであたたかみのある暮らしの品々です。クリスマスも近い11月、大切な人に贈る逸品を探しに行きませんか?

つくり手から直接買えるぜいたく

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いまの時代、世の中にモノは沢山溢れていますが、つくり手から直接買えることほど、贅沢なものはないんじゃないかと思うんです。

「ててて協働組合」の永田宙郷さんは、そう話します。

以前こちらの記事でもご紹介しましたが、主催者である永田さんとデザイナーの大治将典さんは、日本各地の工芸品の生産現場に入り、雑貨やインテリア品などのクラフトをつくり続けている方々。

「ててて商店街」の開催に向けて、準備中の現場を訪ねました。

永田 前回の見本市は一般公開していなかったのですが、一般の方々からも、行ってみたかった、という声がたくさん届いたんです。それで、今回は直接お客さんが職人と話して、モノを買える場をつくろうと考えました。テーマは“会える職人”です。

大治 百貨店でよく行われる物産展や実演販売などの催事とは、今回また少し違うタイプの展示になるんじゃないかと思っています。ヒカリエの8階って他のフロアと少し違って、神社のような雰囲気があるんですよね。いろんな種類の品をただジャンルごとに並べるのではなく、自由にお客さんと作り手が話せて、縁日のように楽しみながら品物を見たり買ったりできる場になるといいなと考えました。

(左から)ててて事務局の永田宙郷さん、大治将典さん、吉川友紀子さん、松尾拓也さん

(左から)ててて事務局の永田宙郷さん、大治将典さん、吉川友紀子さん、松尾拓也さん

続々と届く商品を検品中。

続々と届く商品を検品中。

「ててて」事務局の吉川友紀子さんは、以前は北欧雑貨の店に勤めていた方。

吉川 売れるモノばかりを大量に売る方法に疑問を感じていて、もっとモノ本来の良さや作り手のことを伝える販売がしたいと思うようになりました。

まさに「ててて」の考え方に共感した、伝え手の一人。今は事務局のスタッフとして、この活動に参画しています。

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全国から訪れるつくり手21組

11月22日(水)~25日(日)にかけて渋谷ヒカリエ8階で行われる「ててて商店街」。開催期間中はずっと、出展者である作り手が、お客さんに商品のことを説明したり、直接手渡す形で販売が行われます。同時に11月15日(水)~28(水)の間、同じ渋谷ヒカリエの5階に、今回の出展アイテムのなかから厳選したモノが並ぶセレクトショップ『ててて商店』もオープン。

前回の見本市に引き続き、北海道、富山、石川、木曽、といった産地に、新しく長崎、埼玉なども加わって、21組の作り手およびショップが集います。職人と言っても、今回集まるのは、比較的若い作り手さんが多いのが特徴。並ぶのは食器や雑貨、布、紙器など。どれもこだわりの感じられる、あたたかみのある日用品です。

日本各地につちかわれてきた工芸や工業の技術を生かして、新しいデザインで世に送り出されたモノなので、質がよくインテリアにもなりそうなオシャレな物が揃います。

例えば、有田焼きの白磁の技術をベースに、敢えてマットな質感に仕上げた食器のブランドJICON(佐賀)。従来、仏像に使われていた真鍮をぴかぴかになるまで磨き上げずに、無塗装・無垢の鋳肌を活かしたFUTAGAMI(富山)の雑貨など。旭川の高橋工芸の、手ざわりがなめらかで綺麗なラインの木のコップや器も、再び並びます。

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100パーセントの「手仕事」ではなく、大量生産でもない
「手工業、中量生産」

以前記事にした際に、大治さんが教えてくれたのは、「手工業、中量生産」の考え方。日本のモノづくりの中では、これまであまり注目されてこなかったジャンルです。

大治 ててての展示に並ぶのは、手工業と呼ばれる、簡単な機械をつかって職人さんの手でつくられる品ばかりです。100パーセント「手仕事」の一点モノでもなく、工場で大量生産される工業製品(マスプロダクト)でもない。ちょうどその間くらいと言えるでしょうか。

僕らはそれを中量生産と言っています。工業と工芸の両方の技術を取り入れて、そこにデザインを加えて中量生産しているんです。いいモノにはこだわるけれど、高価になりすぎないために、程よく量産することを目指しています。

つくり手と話すことは、そのモノの見方が変わるということ。

職人さんから「この器の素材はすごくいい森で採れた木なんだ」とか、「この角を丸くする技術は意外と難しい」などモノのできる背景やこだわりを聞くと、知らず知らずのうちに、その見る目や気持ちが変わっていくことがあります。どんな場所で、どんな人の手にかかって生まれたのか。絵が浮かんで、思い入れが深くなるせいかもしれません。そうすると、大切にしたいと思ったり、誰かにプレゼントしたくなったり。

“つくり手から直接買うぜいたく”とは、モノの背景を知ることで価値が増すことかもしれません。「ててて商店街」、訪れるのが楽しみです。

ててて商店
2012年11月15日(木)〜28日(水) 10:00〜21:00
ヒカリエ5階 Craft Bureau

ててて商店街
2012年11月22日(木)〜25日(日) 11:00〜20:00
※最終日のみ撤収のため18:30迄
ヒカリエ8階COURT

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