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ありのままの自然の美しさを。1枚の小さな葉っぱに広がる繊細な切り絵の世界「Naturayarte 」

目を凝らしてみると、2匹の鹿がゆったり過ごす森林風景が広がっています。

目を凝らしてみると、2匹の鹿がゆったり過ごす森林風景が広がっています。

一気に寒くなり、はらはらと舞う落ち葉をみると、もう秋だなあと感じますね。いよいよやってくる芸術の秋。今回は、そんな季節にぴったりの葉っぱを使ったアート作品「Naturayarte」を紹介します。

すべての自然のものや生き物は、その中に芸術性を秘めている。すべてはそこを見極めることから始まるんだ。

というのはスペインのアーティスト、Lorenzo Duran(ロレンツォ・デュラン、以下ロレンツォさん)。今回の作品たちも、ある日、毛虫が葉っぱを食べる姿をみて、ふと思いついたといいます。虫の食べた葉っぱの跡は、小さな彼らのアートなんですね。

小さな虫の小さなアート。

小さな虫の小さなアートですね。

自然の持つ本質的な美しさは、一番身近なアート。雄大な樹の姿、蝶の模様など、自然界のありのまま姿が持っているこの美しい創造性を、もっと多くの人に体験して欲しいという願いが込められています。

木の彫刻家が木を彫るように、石の彫刻家は石を、そして葉の彫刻家 ロレンツォさんは葉の中から、そこに内在する芸術性を浮かび上がらせ、私たちに自然ありのままの美しさを改めて気付かせてくれます。

ちなみに、メキシコの伝統的な切り絵「パぺル・ピカド」や、日本や中国、ドイツ、スイスなど世界中の切り絵を参考にし、様々な技術を組み合わせることで、葉っぱの中にあるアートの可能性を最大限に引き出そうとしています。

大迫力のくま。

大迫力のくま。どことなく哀愁漂う姿が可愛い。

「葉っぱがCO2をせき止めます!」Plant for Planetの広告

「葉っぱがCO2をせき止めます!」というメッセージを伝える広告にも

とても繊細で美しいですが、もちろん葉っぱは切り絵には難しい素材。当初、葉っぱをカットしようとすると、大半は壊れてしまい、何度も何度も試したそうです。ちょうどいい厚みのある葉っぱを見つけては、洗って、乾かして、押して、と手間のかかる下準備をして、最後にそっと切り取るのですが、失敗すれば数日の作業は全て水の泡となってしまうのです。

薄い膜の葉っぱに、繊細な模様を切り抜くのは、まさに職人技。だからこそ、ひとつ一つがこんなにも繊細だけれど力強い。そんな彼の作品は世界の人々を魅了し続けています。

今ある自然のありのままの良さを生かし、そこにちょっと輝ける工夫をする。それだけで日常のもの全てが輝きだすような気がします。そんなことを思いながら、目線を落として道ばたの葉っぱを見てみると、ちょっと素敵な作品に見えてくるかもしれませんね。

いよいよやってくる芸術の秋。まずは、身近なアートに目を向けてみませんか?

[via : inhabitat]
(Text : 鳥居真樹)

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