今年の夏は4年に一度のスポーツの祭典、オリンピックがイギリスの首都ロンドンで開催されます。世界中からスポーツマンやサポーターが集まる世界的一大イベント。熱気が集まるロンドンの地に、日本から一名の女性がある想いを抱えて赴いています。
彼女の名前は平野温子さん。その想いとは「スポーツを通じて東北被災地のスポーツマンを応援しよう!」というもの。 放射能被害が懸念されている福島で、将来は野球選手になりたいと願い、屋外で練習を行っている中学生。陸上選手として成功したい一心で、充実した練習環境を求めて、地元を離れる宮城県の高校生。 将来ハンマー選手になるために、明るく練習に励む岩手県の中学生。
困難な状況に置かれながらも、前を見て努力を続ける今は名もなき東北のスポーツマンたち。「Run for TOHOKU JAPAN」は、こうした頑張る東北の名もなきスポーツマンを応援するプロジェクトです。
Run for TOHOKU JAPANの活動は、東日本大震災を機に、スポーツを行うことが困難になってしまいながらも、夢を持ち、努力を続けるすべてのスポーツマンに対して、世界中のスポーツマンから応援の声を集めて届けるというもの。
夢に向かって努力する東北のスポーツマンに対し、人材・用具等の支援を行い、東北をサポートする人々がつながり続ける場を提供するための活動を行なっています。
Run for TOHOKU JAPANでは月に一回、ランニングイベントも開催しており、そのときに参加者に東北への応援コメントを書いてもらって、メッセージTシャツを作成しているそうです。
販売しているTシャツを購入した人々をイベントに招待して、Tシャツをきてランニングする内容というもの。Tシャツの購入者同士のリアルな交流ができたらなぁと思って開催しているそうです。
日本だけではなく、海外からもメッセージを集めています。上の写真は、ドイツからメッセージを送ってもらったときのもの。
今回、オリンピック開催に合わせて、ロンドンから応援のメッセージを集めてくるそうです。ロンドンでは、世界中から人々が集う4年に1度のスポーツの祭典の場で日本と世界が絆を深め、世界中に日本を再発見してもらうことを目的としたイベント「Japan Festival 2012 in LONDON」も開催されており、そこでRun for TOHOKU JAPANのブースを出してメッセージを集める予定だそうです。
「可愛そうだから応援する」のではなく、「頑張っているから応援する」という支援の在り方にチェンジしたい!東北の中高生のスポーツマンたちは夢をもって、頑張っています。世界から東北へ、応援を集め、届けてきます!
そう語って、平野さんはロンドンへと旅立って行きました。ロンドンでメッセージを集めたTシャツは、岩手県大船渡吉浜中学校、岩手県大船渡第一中学校、宮城県のスポーツクラブ等に贈呈予定だそうです。
この平野さんのマイプロジェクト、ロンドンにいる方はぜひ応援にかけつけてあげてください!
Run for TOHOKU JAPANについて調べてみよう。