いよいよ夏真っ盛り!せっかくならギラギラの太陽のもと、思いっきり汗を流してみるのはいかがでしょうか?
でも、「スポーツ仲間が居ないし…」という方や「街のバスケットコートだとうまい人ばかりで入り込めない…」という方もいるかもしれません。そんなときおすすめなのが、自然と仲間が集まって来ちゃいそうな、オシャレなデザインのバスケットゴール&コート「Arbre à Basket(Tree Basket)」です。
360°コートにぐるっと囲まれ立っている木のカタチをした5つのバスケットゴール。公園の真ん中ににょきっと生えた大木のように、自然に溶け込む優しいデザインが、とても素敵ですよね。しかし本当の魅力は、カタチだけでなく、空間まるごとをデザインしているところにあります。
バスケットは、ボールをゴールに入れるというシンプルさから、小さな子どもも簡単に楽しめるスポーツです。しかし、今までは子ども用と大人用で分かれていたので一緒にプレーするのは難しい状況でした。そこで生まれたのが、高さと角度を自由自在に変更出来る5つのゴールを組み合わせた、この「Arbre à Basket」なのです。
よちよち歩きのちびっこも、ちょっと大きい子どもも、若者も、大人も、そこに集まるみんなが一緒に楽しめるように、という想いが込められています。5つのゴールを囲むように、様々な年代の複数のチームが隣り合ってプレーすることから、新たな出会いが生まれます。
バスケットを通してみんなが交流出来るようなパブリックスペースにしよう!という空間まるごとのデザインなのです。
デザインしたのは、フランスの建築会社「a/LTA」。この他にも、アイデア満載のさまざまな遊具をデザインしています。早速、フランスの公園に設置してみると、子どもたちだけでなく、大人にも大人気になってしまいました!(実際に遊んでいる様子はこちらの動画 に紹介されています。)
“そこに行けば、誰かと一緒にバスケが出来る!“その誰かは、近所の子どもたちかもしれないし、学生や社会人かもしれない。そこに自然と集まったひとが誰でも仲間になりうる、そんなワクワクする空間がこの「Arbre à Basket」なのです。
以前、埼玉県川口市で行なわれている「ソーシャルスポーツコミュニティ」を紹介しましたが、スポーツを通して地域のコミュニティづくりは日本全国でも行なわれています。
例えば、「バスケットの街」として知られる秋田県能代では、ストリートバスケットが出来るコートが公園や中心市街地をはじめ、なんと駅構内にもあり、幅広い年代の地域の人々が参加するバスケット大会や、親子参加の教室も行なわれ、バスケットが地域の人々をつないでいます。
スポーツをすることで、運動不足解消・ストレス発散はもちろん、ボールを介したノンバーバルコミュニケーションが自然に生まれます。ストリートバスケットの聖地とも言われる代々木公園では、連日、白熱の試合が多国籍なメンバーで行なわれています。
言葉じゃないからこそ見知らぬ人とも気軽に交流出来るというスポーツを通した取り組み。今までの”いつもの仲間”とだけでなく、これからは出会いの中で生まれた”偶然の仲間”とプレーする、そんな新しいスポーツの楽しみ方が広がれば、人々との関係性をより豊かにしてくれそうですね。
(Text : 鳥居真樹)
[via : psfk ]
スポーツの力で街を元気に!