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「100万人のキャンドルナイト」が、100万人で映画をつくる社会実験 #candlemov に挑戦!

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もうすっかりおなじみとなった、夏至と冬至の年2回開催される「100万人のキャンドルナイト」。参加したことがある人も多いのでは?

そんな「100万人のキャンドルナイト」も今年で10年目という節目を迎えます。そこで始まったスペシャルな企画が「1000000人でつくる、映画「100万人のキャンドルナイト」(略称:#candlemov)」です。”100万人でつくる”って、いったいどういうことなのでしょうか?

きっかけは事務局の解散

企画の”言い出しっぺ”であるキャンドルナイト事務局スタッフの伊藤菜衣子さん&池田秀紀さんご夫妻によると、きっかけは事務局の解散だったそうです。(ちなみに二人は高尾山でアウトドアウエディングをした二人です)

キャンドルナイトはスローな時間を楽しむもの。どこで誰と何をするかは自由なんです。でも事務局があると、「私もイベントをやりたいんですけど、どうすればいいですか?」という問い合わせが来てしまう。だから本来の姿だった(誰でもできるという)オープンソースな状態にしたいと思って、今年で事務局を解散しようという話になりました。

グリーンズでもその布石が残されていました。2010年のエイプリルフールにアップされた「100万人のキャンドルナイト活動停止のお知らせ」という記事では、こう書かれています。

キャンドルナイトはあなたのもので、みんなのもの。わたしたちのものではありません。いつか、事務局なんてものが存在しなくても企画が一人歩きして勝手に世界中で盛り上がるようなものになったら最高だなと思います。

解散への動きは二年前から始まっていたんですね。

解散するなら美しく解散したい。なくなるためのデザインをしたい。そんな思いから、「何か残そう」と考えた二人。最初は本を出そうと思っていましたが、周りの友人からの「ロウソクの炎の揺れは写真よりも映像のほうがきれい」というアドバイスから、なんと映画をつくることになったのです。映画ができる前から上映日だけが先に決まりました。それは今年の冬至、12月21日です。

無理だろう、じゃなくてやってみる。

でも、映画制作なんて初めての二人。

一般に、映画をつくる際は資金集めに一年、撮影など制作が数ヶ月、宣伝や配給など話題づくりに一年かけるそうですが、伊藤さんたちは一年弱という短い期間ですべてを同時に進めなくてはいけません。時間もお金もノウハウもない中、伊藤さんの熱い思いがプロジェクトの原動力になっています。

キャンドルナイトの事務局は任意団体なのですが、多くのNGOが情熱で始めたはずなのに、最終的にお金がないことを言い訳に諦めることがよくあって、それを変えたいと思っていました。やっぱり、「大切なのは情熱じゃん?!」って。

無理だろう、じゃなくてやってみる。私たちが映画をどーんとつくることができたら他の団体にも刺激になるはずだし、NGOができることをもっと拡大したいです。

今はUstreamなどソーシャルメディアを中心にPR活動を進めていますが、毎日一人が一人に伝え、聞いた人も一人に伝えていくことを繰り返すと、単純計算で言えば28日で1億人に広まるんです。一億人って日本の人口だから、一ヶ月あれば日本人全員に伝えられる。本当にできたら面白いですよね。

そう伊藤さんが話してくれたように、Ustreamで週3回の製作会議が行われています。

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Ustreamの様子

この会議には、Twitterから誰でも参加可能。例えば「グッズをつくろうと思ってるんだけど、何があると嬉しい?いくらだったら買う?」と呼びかけると、「扇子がほしい」「扇子なら知り合いのところで安く作れるかも」というように意見を出し合うことができます。

また誰もが自分なりの方法で、映画づくりに参加できる点もユニーク。ウェブサイトにあるCREW表には必要な役割が書かれていて、その役職は”会計し隊”、”エキストラし隊”といった専門的なものから”わくわくし隊”や”見守ってい隊”まで何でもあり。これなら誰でも参加できますね。

自分がやりたいと思ったものの欄にTwitterのアカウントを書き込むと、デザイン担当の @R00FT0P さんがアイコンをもとに似顔絵を書いてくれ、ウェブサイトに掲載されます。イラストがチームの結束を強めているのかもしれません。

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自分にはできない、じゃなくてここでは情熱がすべてなんです。何か自分が貢献できることをやる。ここでのイラストは貨幣を発行するようなものだなと思っています。

面白いものを見せてもらったから、自分も何かしたいって思ってもらえるような、ペイ・フォワード(恩返しではなく、恩送り)がどんどん生まれる場になるといいですね。

みんなができることを持ち寄って、ひとつのものをつくり上げていく。それこそは、ムーブメントの本来のあり方かもしれません。みなさんも「◯◯隊」として、映画づくりに参加してみませんか?

(Text:木村絵里)

1000000人でつくる、映画「100万人のキャンドルナイト」(略称:#candlemov)に参加しよう!