ヒッチハイクと聞くと、「楽しそうだけれど犯罪が起こるのでは?」と思う方も多いのではないかと思います。こういった不安は万国共通なのですが、それを上手く解決するアイデアが、50年も前からフランスにありました。
それが今回ご紹介する「allostop」という、合法ヒッチハイクの仕組みです。
allostopのシステムは簡単。
車を持っている人(ドライバー)と、載せてもらいたい人(パッセンジャー)が年会費50ユーロを支払い、出発地と目的地を登録すると、センターがドライバーとパッセンジャーに連絡を取り、アレンジしてくれるのです。
パッセンジャーはガソリン代をシェアするので、ドライバーはガソリン代が安く済み、パッセンジャーは電車やバス、タクシーで移動するよりも安い価格で移動ができます。一人でも二人でもそれほどガソリン代が変わらないのですから、二人で乗ったほうが環境にやさしいですよね。
allostopの理念は、コミュニケーションが希薄になりがちな現代に、新しい人との出会いを作ることと、環境を保全すること。1958年にできたNPOですが、現代にも通用する理念ですよね。広告費を一切かけず、口コミで広めているのも、SNSが盛んな今どきらしい発想です。
身分証を提示しての登録制であり、誰が誰と旅行したのかをすべて控えているからか、今まで200万件以上のアレンジをしたのにもかかわらず、犯罪が起こったことはないのだとか!
旅は、現地の人とのふれあいができると、より楽しめるものです。このシステム、フランスだけではなくカナダにもあるようなので、ちょっとした国際交流トリップを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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