クレープやケバブなど、トラックで食べ物を販売している「フードトラック」。派手な外装が特徴的ですが、最近はおしゃれな”デザイナーズ・フードトラック”が世界中で人気のようです。
昨年にはフィリピンでも、国内初となるデザイナーズ・フードトラックが首都マニラに登場しました。デザイナーズというだけあって、とってもおしゃれ!内装はまるでカフェみたいですね。
Michealle Lee(以下、ミッシェルさん)とNatassha Chan(以下、ナターシャさん)が始めたこの「Guactruck」は、タコスなどのメキシカン風フィリピン料理を提供しています。
メキシコとフィリピン?と不思議に思う人もいるかもしれませんが、そのルーツはミッシェルさんが短期留学していたカリフォルニア州で根付いているメキシコ文化にインスピレーションを受けたそう。お店の名前も、メキシコ料理のサルサの一つであるguacamole(ワカモレ)を略したguac+truckの造語のようです。
メニューはブッフェ形式でタコスや肉の種類、またトマトやチーズといったトッピングも自分で好みのものを選べるようになっています。カラフルでおいしそうですね。
さらに、パッケージもかわいいんです!
一枚の厚紙からできた、その名も「Origami Food Box」を開くと、中にはリサイクルを促すメッセージが。この容器を返却するとスタンプがもらえて、10個集めれば次回は無料で食べられるそうです。
日本ではよくある取り組みですが、フィリピンではゴミをポイ捨てする人が多く、リサイクルなんてほど遠いのが現状だとか。そこでミッシェルさんとナターシャさんはリサイクルが習慣になるように、とこのキャンペーンを考案。スタンプもゴミ削減のためにポイントカードを配布するのではなく、お客さんの名前をメモするだけ。お客さんとのコミュニケーションにもなりますね。
他にも省エネを徹底したり、食材はすべて国内産のものを使用したり、生物分解性で土に還るカトラリーを使うなど、環境保護にも熱心に取り組んでいます。
「アメリカで学んだサステナビリティを、フィリピンでももっと浸透させたい」とミッシェルさん。そのためにも多くお客さんに来てもらわないと!ということで、TumblrやFacebookなどのソーシャルメディアを活用し、リアルタイムでその日の情報を公開しています。
「お店は生き物」と聞いたことがありますが、フードトラックも時代によってどんどん進化しているようですね。みなさんも町でユニークなお店を見つけたら教えてください!
(Text:木村絵里)
[via core77]
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