全世界に8億人のユーザーを持つ世界最大のSNS Facebookが、エネルギー問題への取り組みを開始しました。ソーシャルネットワークを通じてエネルギー消費の削減を目指すチャレンジに注目が集まっています。
Facebookは、消費電力分析システムを提供するOpowerと環境保護団体NRDCと協力して、ユーザー向けに家庭用消費電力分析アプリを米国国内向けに2012年に公開することを発表しました。
ユーザーはこのアプリを利用すると、家庭における電力消費量を友人にシェアすることができるので、ユーザー同士で消費量を競ったり、節電のための「コツ」を紹介することができます。また、プラットフォーム上での「省エネコンテスト」の開催も予定されており、ユーザーがエネルギー問題に主体的に取り組む機会を提供します。
これまでも自宅の電力消費量を把握するサービスはありましたが、今回のFacebookのアプリは「ソーシャル」の強みを活かしたものになります。私たちが日常生活の一部として利用するFacebookの中で“消費電力”に触れられることで、エネルギーに対する意識は自然と向上します。また『自分の家は友人の家よりこんなに電力を消費しているのか』という比較もできるので、友人同士で楽しく、継続的に省エネに取り組むことができます。
Googleも家庭電力消費分析サービス「Google Power Meter」を提供していましたが、こちらは今年の9月で打ち切りとなってしまっています。ユーザーが増えなかったことが原因のひとつと言われています。一方で、Facebookは自らのプラットフォームを活かして普及させていくことができるので期待ができるかもしれません。
2012年の時点ではアメリカ国内だけの予定ですので、日本での展開も待たれるところです。いずれにせよ「ソーシャル」が「エネルギー問題」の解決に挑むこの取り組みからは、目が離せませんね!
( via inhabitat.com )
このアプリのFacebookページに訪れる!