原発の事故があり、今年の夏はどこも節電モードになってしましたね。エアコンを消したり設定温度を低くすることで、今年はずいぶん電力需要を下げることができたのではないでしょうか。
エアコンをガマンすることは、電力需要を下げるだけでない効果があります。エネルギー消費を少なくすることで、気候変動の原因となる温室効果ガスの排出を抑えることができるんですね。北極や南極では、気候変動ですみかを失う動物たちがたくさんいます。
今年の夏、いっそうの節電を呼びかけるために、香港の環境NGOが、気の利いたダイレクトメールを送りました。それは、気候変動の影響を受けている動物たちをかたどった、あるグッズ。
封筒を開けると、シロクマやペンギンをかたどったカードが入っています。実はそのカード、扇子になってるんですね。おなかのところにはこんなコピー、「この扇子を使えばつかうほど、多くのシロクマたちが生きていけることになります」。
節電というととかくモラルに訴えるものが多いですが、こういうチャーミングなグッズはついつい使っちゃいますよね。それに、こんなの送ってきたんだよ、と口コミまでしてもらえます。かなりリアルで、かわいくないというところも、シリアスな現実を感じさせていて絶妙だと思います。これがキャラクターみたいなファンシーな動物のウチワだったら説得力もインパクトもないですしね。
これからやってくる冬にも節電が求められることになると思いますが、どんなアイデアが出てくるのか楽しみですね。