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ドイツの街から学ぶ、マイカー不要で快適に暮らせる“郊外”のカタチとは?

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by mastermaq.

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電車や地下鉄、バスなどの公共交通機関が広く張り巡らされている都市部に比べ、郊外では、いまだ、自家用車での移動に依存しがち。この課題を解消し、できるだけマイカーを使わずに暮らせる街づくりを実現しているのが、ドイツ・フライブルグ市のヴォーバン地区(Vauban)です。

フライブルグ市の郊外で、フランスやスイスの国境にも程近いヴォーバン地区では、主要道路など一部を除き、自動車の走行を禁止。自動車を所有する場合は、街のはずれに設置されている2ヶ所の大規模駐車場のいずれかで、駐車場を借りなければならないと定められています。

この制度によって、ヴォーバン地区の住民の7割が、マイカー未保有だとか。住民たちの主な移動手段は、徒歩もしくは自転車で、街の中心部には、トラムも走っています。自動車がないこの街の道路は、静かで、安全。温暖化ガスによって、街の環境が害されることもありません。

自転車が市民の足として定着している、デンマークのコペンハーゲンなど、マイカーに依存しないライフスタイルが浸透しつつある都市もありますが、この流れを着実に推し進めるためには、一人ひとりが現在のライフスタイルを見直すと同時に、国や地方自治体が主導し、マイカーがなくても快適な生活が送れる街づくりに積極的に取り組むことが必要といえそうですね。

[via PSFK]

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