はじめまして!今回から寄稿させて頂きます三好大助と申します。
2010年10月からの半年間、BADO!世界一周奨学生として各地のチェンジメーカーやイノベーションの現場を訪ねてきました。こちらでは、僕が世界で出逢った「これは伝えたい!!」と心動かされたヒト・モノ・アイデアを中心にご紹介していきたいと思います!よろしくお願いします!
さて、第一本目はアフリカ・ルワンダから!教育格差と電子廃棄物問題を同時に解決するベンチャーです!
Camara Rwandaって?
CamaraRwanda が目をつけたのは、世界中で日々大量に廃棄されていくPCと、IT化の遅れに悩まされているルワンダの学校教育現場でした。
今日、増え続けるPCの廃棄処理量は、コスト面でも環境面でも大変な問題となっています。一方でルワンダの田舎の学校現場では、教師の質の低さによる都市部との教育格差が問題となっており、その解決の糸口と言われて久しいeラーニングも、なかなか普及できていないのが現状でした。
そこで CamaraRwanda が考えたアイデアは非常にシンプル。
「そうだ!この二つをつなげてしまおう!」
手順は以下の3ステップです。
(1)ルワンダ国内外で処理に困っているPCを回収。
(2)回収したPCを整備、
および特別に開発されたeラーニング教材のソフトウェアをインストール。
(3)これらのPCを用いたPCセンターを農村部の学校に開設。
さらにはボランティアスタッフを派遣しての教師に対するIT活用トレーニングやインターネット開設サポートを行うなど、手厚いサービスを行っています。
これにより、日々捨てられてしまっている電子廃棄物を再利用して減らすとともに、ルワンダにおける教育格差をeラーニング教材によってフラットにすることが彼らのミッションです。
まだかけ出したばかりの教育スタートアップである彼らですが、その成果と素晴らしいビジョンが認められ、2010年には Global Development Award という賞も受賞しました。
とにもかくにも素晴らしいのが、彼らのeラーニング教材!下記動画、僕の汚い面とともにご笑覧ください!
このeラーニング教材がひと度学校に設置されると、それまで放課後すぐに帰っていた子供たちが、なんと毎日PCセンターに行列をなし、PCの前にかじりつくのだそう!
質の低い教師に悩まされる農村の学校現場において、こうしたeラーニング教材は「どこでも・いつでも・なんどでも」、子どもたちに素晴らしい教育を提供できる魔法のツール。まさにデジタル教育革命と呼ぶにふさわしいイノベーションですよね。
最後に余談ですが、ルワンダといえば94年の大虐殺がまだ記憶に新しい方もいらっしゃるかと思います。
このCamaraRwanda のCEO・エディーも実は虐殺孤児。事業内容云々の御託以上に、「この国の新しい歴史を創りたい」という彼の強烈な想いが、このCamaraRwanda をドライブさせ、ルワンダの教育のカタチを今日も一歩一歩変えているのだと思います。
「いつだって時代を新しく塗り替えてきたのはワカモノだ。今度はおれたちルワンダのワカモノが、それを証明する番なんだ。見ててくれ。」
ルワンダの10年後が楽しみです。
ぼくたち日本のワカモノも、頑張りましょう!!
彼らのホームページはコチラ!