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土から得られるエネルギー!微生物から電力を作り出す燃料電池を使ったケータイ電話が誕生

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by whiteafrican

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太陽光からポケットの温もりまで、再生可能エネルギーを充電に利用する“持続可能型”の携帯電話が次々と開発されていますが、この地球には、まだまだ、活用できる可能性を秘めたエネルギーがあるようです。土がケータイの充電に使える、なんて、信じられますか?

米ハーバード大学「Harvard School of Engineering and Applied Sciences(SEAS)」のAviva Presser Aiden博士を中心とする研究チームは、土壌の微生物から得られるエネルギーで充電できる、微生物燃料電池搭載の携帯電話を開発しました。外装に伝導性を持たせ、自然の土壌微生物によって生成される自由電子を蓄積する仕組み。この技術は、すでに、この研究室での14ヶ月におよぶLED照明で実証されているそうです。

この携帯電話は、とくに、電力インフラや通信インフラに乏しい、発展途上国での活用が期待されています。これらの地域では、携帯電話が有力な通信手段ですが、これを充電するためのエネルギーの確保が課題。たとえば、人口約5億人といわれるサハラ砂漠以南のアフリカ諸国では、携帯電話保有率が22%にもかかわらず、その多くの世帯に十分な電力が行き届かず、遠く離れた”充電ステーション”まで徒歩で通い、充電するごとに料金を支払わねばらないのが現状です。携帯電話が“土”から充電できれば、このような充電エネルギーにまつわる課題の解決につながります。

このプロジェクトは、各界から注目され、2011年4月には、ビル・ゲイツ(Bill Gates)の慈善基金団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)」から、10万米ドル(約818万円)の助成金を得たとか。この携帯電話の実用化によって、微生物燃料電池が携帯電話の充電に使えることが証明されれば、他の電子デバイスへの応用の可能性も広がりますね。

[via EcoFriend]

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