実際に参加するまで、行き先がわからないミステリーツアーは、日本でもすっかりおなじみ。未知との遭遇に、期待と不安でドキドキわくわくしますね。そんな、“ミステリーツアー”っぽい面白さを取り入れたボランティア活動が、米ロサンゼルスにあるそうです。
「The Do Good Bus」は、地域密着系ボランティアツアー。乗客は、ロサンゼルスをバスで旅しながら、地域コミュニティのボランティア活動に参加します。ボランティア活動は毎回異なり、行き先や内容はバスに乗るまでナイショ。先入観や気負いなく、気軽にボランティアに参加してもらおうというのが、その狙いです。ボランティア仲間たちと、バスの中で食事を楽しみながら、地域の社会的課題などについて話し合ったり、これから取り組むボランティア活動に関する説明や基本トレーニングを受け、現地で実際にボランティア活動をするという流れになっています。
「The Do Good Bus」では、これまでに、ホームレスや貧困層の子どもたちにキャンプ体験をさせる「Camp Harmony」や、6~18歳の子どもたちにライティングスキルを教える「826LA」など、地元の非営利団体やコミュニティをサポートするボランティア活動を実施しています。
「ボランティアしたいけど、何をどうやってやればいいのかわからない」、「関心はあるけれど、一歩がなかなか踏み出せなくて…」という人は、意外と多いはず。「The Do Good Bus」の取り組みは、アミューズメント性をうまく取り入れながら、そんな人々の思いを具体的なアクションに変えるきっかけとなっています。また、このツアーを通じてボランティアコミュニティが形成されれば、さらに大きなムーブメントへと発展していくかも!?ボランティアの裾野を広げる活動として、日本でも参考になりそうな事例ですね。
[via GOOD]